パーツ概要で挙げた以外の単独ターツには以下のようなものがある。
3種7枚受け。価値はリャンメンと同程度。リャンメンとの比較はピンフがつけばリャンメン残し、つかないなら変化を重視してエントツ残しもある。エントツが2組になると(、4種10枚受け)リャンメンを上回る。
3種6枚受け。七対子の1シャンテンでもあるので、リャンメンとの比較は役と打点次第。(5種10枚受け)になるとリャンメンを上回る。
順子にくっついているターツを連続形ターツと呼ぶ。上位の単独ターツや複合ターツへの変化が増えて価値が上昇する。面子にくっついていなくても面子が近くにあれば、連続形ターツを作る変化が増えるので若干価値が上昇する。ターツと面子との距離が近いほど連続形ターツを作りやすく価値が高くなる。
受け入れ自体も増える。単独ターツの中で最も価値が高い。
ここからは便宜上変化の量でランク分けしていくが、イーペーコーの形になっているものはメンゼンなら他の同位の連続形ターツより優先すればよい(3メンチャンと高めイーペーコー・リャンメン、リャンメンとイーペーコー・カンチャンならそれぞれ前者)。
一方、刻子にくっついているカンチャン(等)は、リャンメンへの変化が3枚少ない分他の同位のパーツに劣る。1つ離れて刻子がある場合(等)は、リャンメン変化がエントツ変化になる(エントツはリャンメンより1枚少ない分微妙に劣る)。
トイツ数=1の場合。トイツは雀頭扱いなので手をつけない。よって比較するのはトイツ数=2から。
2トイツの場合、トイツを落とすことによる受け入れのロスは2種4枚。愚形ターツを落とすロスと枚数は同じ。よって良形ターツへの変化で決める。
リャンメン(リャンメントイツ)変化は、3〜7トイツ1つにつき2種8枚、2・8トイツ1つにつき1種4枚、1・9字トイツは無し(字牌以外は2種8枚の愚形複合ターツの変化有り)。よって変化の観点からは、字トイツ<1・9トイツ<2・8トイツ<3・7トイツである。例えばとあればリャンメン変化は2+2=4で4種16枚となる。一方内カンチャンはリャンメン変化は2種8枚、外カンチャンは1種4枚、ペンチャンは無し。トイツの方を落とす場合は、リャンメン変化を残すためリャンメン変化が少ない方を雀頭として残す。(このような、トイツ数=1になるとき、変化を残す為に変化の多いトイツから1枚だけ切ることを浮かせ打ちという)
愚形ターツ、トイツ落としどちらの選択もリャンメン変化の枚数が等しいなら、愚形複合ターツへの変化が多い分トイツを残す。基本的に2トイツを維持する方が変化で有利なことが多い。
但し、目先の受け入れよりテンパイに近い段階の受け入れを優先する原則から、面子が少なく、愚形ターツが多い手は、テンパイが入る前に新しくトイツができる可能性が高いので、テンパイに近い段階で2トイツ形になりやすいように、先にリャンメン変化の少ないトイツを落として1トイツにした方がよい。
トイツ数=3の場合、トイツを落とすことによる受け入れのロスは1種2枚。よってリャンメン変化の少ないトイツを、愚形ターツより先に落とす。但し、七対子のシャンテン数が面子手のそれ以下の場合は、七対子のシャンテン数も維持して愚形ターツを落とす。トイツ数が4つ以上の場合も同じ。良形変化に有意差がつく場合(愚形ターツがペンチャンで、3トイツのトイツはいずれも2・8トイツ以上)も愚形ターツを払う。
同位のパーツを価値の低い順に並べる。基本的に受けにフォローがある愚形ターツはそうでないターツより優先的に切る。変化にフォローがある愚形ターツは、フォローの無い下位の愚形ターツよりは残す。リャンメンはフォローがあっても愚形ターツよりは残す。
ここで、ターツ同士の距離が遠いとフォローも弱くなり、距離が等しいならリャンメンの方が愚形よりフォローが弱いという法則がみてとれる。