これらは他の孤立牌よりはっきり強く、愚形ターツより残すことも多い。
これらに順子がつながった形(例:、)は更に良形を形成する枚数が増えてより強くなる。
4連形、中膨れは別格であるが、順子付近の孤立牌は価値が高くなる。基本的に、同位の孤立牌同士であれば、順子との距離が近く、順子がより内側にある方が価値が高くなる。このうち、のような形を亜リャンメン形、のような形を一間開きと言う。
これより、孤立3以上の、順子とのコンボを形成する孤立牌の優先順位は、
4連形 > 中膨れ >
>
・ >
>
>
>
>
>
>
孤立2・8牌の順子とのコンボを形成する孤立牌の優先順位は、
>
>
>
>
孤立1・9牌は、
(1・9牌だがリャンメンを作る) >
>
>
>
>
>
孤立牌はターツによってフォローを受ける。ターツ同士の作用の時と同様、ターツとの距離が小さいほどフォローが大きく、等距離の場合はカンチャン(トイツ)の方がリャンメンよりフォローが大きい。カンチャンフォローとトイツフォローとの比較は、4枚形を作るものは4枚形が強いほうを残し(例:>なので<)、他はカンチャントイツとリャンカンとの比較と同様(カンチャントイツの方が価値が高い手牌なら>)。
< < < ・ < < < < < < < <
< < ・ < < ・ < < ・ < < < < <
但し、に関しては、自体がリャンメンを形成しないこと、引きのが強い(にを引いてできるペンチャンより優先することも多い)引きでができることから、孤立より優先することも多い。はより強い(引き時の形の差)。
・ < < < < < < ・ < < ・ < < < < < < ()
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<<
<<
孤立牌が少ない手牌だとリャンカンができても結局外すことが多くなる為、残りの手牌によって価値が変動しやすい。
十分に孤立牌がある場合は、<<、<<、<<程度。
に,と引いてもとなりとで受けが被っている。よって、<。また、からを切ってを引いてもリャンメン変化の多いカンチャンが残るフォローがある。よって、<<<。このように、孤立7があると孤立1の価値が微減する。このことは孤立2に対する孤立8についても言える。
にを引くとリャンカンが出来る。このことから、<<(切ってを引いてもリャンメンに変化しやすいカンチャンが残ることから)。またにを引くとリャンカンが出来ることから、<<。このように、孤立8があると孤立1の価値が微増する。
それぞれ、、引きでリャンメン・カンチャンが出来る。価値は他の手牌によって変動するところが大きい。たとえば、面子候補不足で、他の孤立牌の価値が高く手がつけにくい時は、にを引いても打とすることになるので通常の孤立1よりも価値が低いことになる一方、面子候補が足りていて、いずれもリャンメン以上であれば、リャンメンを上回るターツができなければ新しくターツが出来ても無価値なので、のを通常の孤立3のようなリャンメン以上のパーツを作れない孤立牌より残すことになる。
それぞれ,,引きのリャンメン以上のパーツが出来るのに加え,,引きでリャンメン・カンチャンが出来る。リャンメン・カンチャンを逃してリャンメンになるより、リャンカンを逃してカンチャンになる方が良形率が下がってロスが大きいので、<<。
それぞれ、ツモでリャンカンができる。リャンカン2種>リャンメン1種より孤立2を上回る。のよりは先に切る。
打とするとツモでリャンカン、ツモでエントツ、ツモでリャンメンをロス。リャンカン2種>リャンメン1種であるが、孤立3を切るロスも大きいので孤立3より上回るかは微妙。
孤立牌と他のパーツの作用については非常にパターンが多いが、いずれもこれまでやったような方法で対処できる。次回以降は孤立牌と他のパーツとの比較について挙げていく。
基本的に一手で面子を作れるターツの方が孤立牌より優れているが、ターツ側の価値が低く孤立牌側の価値が高ければ逆転することも多い。
受けが被っているターツは価値が低いので孤立牌より先に落とすことも多い。例えばから打として、を引いても内カンチャン()、を引いてもペンチャンをロスしたに過ぎず、リャンメンロスがある孤立2を切るよりロスが小さい。もっとも非ターツオーバーの手でから打とするとシャンテン戻しなので一概にこれだけで比較できるとは言えない面もあるが、のような形がある2シャンテン以上の手が途中で変化せずストレートにテンパイが入ることは少ないので、巡目が十分に残っているなら問題ないとみる。
以上のことを踏まえたうえで優劣をつけると下のようになる。
< < < < < < < < < ≒ < < < <
受け被りターツの次に価値が低いターツは、ペンチャンや3つめ以降の単独トイツである。
単純にペンチャンと2種の孤立3の面子化速度を考えた場合はほぼペンチャン有利だが、孤立牌を切って、ペンチャン関連以外の有効牌を引くと、再びペンチャンと何かを比較することになる。この時ペンチャンを落とすことになると、先に孤立牌を切ってしまっている分ロスが生じる(先にペンチャンを落とした方が有利)。ペンチャン関連以外の有効牌は、ペンチャン関連の有効牌より遥かに多い。
よってこれから、次に比較することになるパーツが孤立3よりはっきり強ければペンチャン落とし、そうでなければ孤立牌落としが有利とみる。例えばターツオーバーの形であれば、次に比較するパーツはそのペンチャン以上のターツになるのでペンチャン落とし(但し既にリャンメン確定のような、孤立牌を先に切っているデメリットがない場合は目先の受け入れをみてペンチャン残し)。ターツオーバーでなくても、次に比較するパーツが役絡み浮き牌や4連形、手をつけにくい複合ターツの場合はペンチャン落としが有利になる。
愚形ターツとトイツの項で述べたような、落とすトイツがペンチャン以下のパーツで、しかも面子手のシャンテン数がチートイツのそれより小さい場合に限りトイツ落とし。後は孤立牌切り。
やは弱いパーツだが、ペンチャンよりは優先されるので基本的に孤立牌切りがよいとみる。
4連形や中膨れとなると他の浮き牌よりはっきり強く、ペンチャンとの比較ならまずペンチャン落とし、外カンチャンとの比較でもカンチャン落としでよいとみる。内カンチャンは外すと面子化4枚、リャンメン化4枚、リャンカン化4枚を失うので外すロスが大きいので残す。
面子候補不足で手の内の浮き牌がいずれも強く、浮き牌より優先して切る単独ターツがなければ複合ターツをターツ固定(雀頭固定)することも多い。
ターツ固定はロスを少なくするのが原則なので、基本的にリャンメン含み複合ターツをリャンメン固定する。固定する優先順位は、複合ターツから2パーツ作るケースの少なさから >>、、、。
単独トイツのない牌姿なら愚形含み複合ターツを雀頭固定もある。固定する優先順位は、同様に複合ターツから2パーツ作るケースの少なさから、 >>>他。
両方考えられる手の場合の優先順位は、2・8牌以下を切って雀頭固定>2・8牌を切ってリャンメン固定>他の雀頭固定>他のリャンメン固定とみる。
トイツ数=2の場合、孤立3との比較なら2・8牌以下を切って固定選択、他は孤立牌切り。やのような手のつけにくい孤立3以上の孤立牌が揃っていれば固定選択。
トイツ=3の場合、孤立3との比較で固定選択(但しチートイと面子手でチートイが面子手のシャンテン数以下の場合は孤立牌切り) 2・8牌を切っての固定ならの程度でも固定優先。
面子候補不足の時と異なり、面子候補充足時は孤立牌を残すことが少ない(打点絡みの場合はまた別)。孤立牌にくっついても受けではなく変化にすぎないからである。4連形のような強力なパーツであればターツ固定より弱い愚形ターツを落とすことが多いのもある。
トイツ数≧3で、面子手のシャンテン数が七対子のそれ以下の手なら、比較(1)で述べたようなリャンメン固定や2・8牌以下の牌を切る雀頭固定をして孤立3〜7牌を残す。
トイツ数=2の場合は孤立3〜7程度は切る。4連形や中膨れのようなパーツがあり、単独ターツが内カンチャン以上でリャンメン不確定であれば、比較(1)で述べたようなターツ固定をして残す(リャンメン確定形ならそもそもリャンメンを作る孤立牌自体が不要)。
4連形や中膨れであっても、愚形複合ターツを愚形固定してまで残すことはない。7連形や4連形+打点絡みのような非常に強いパーツであったり、愚形固定するデメリットが薄い場合は愚形固定もある。
(他に愚形ターツが残っている場合) ペンチャン<孤立3〜7牌 愚形ターツ<4連形、中膨れ
ターツを落としてもシャンテン数が落ちないので、より良形に変化しやすいように良形変化の豊富な孤立牌を残す。(他がリャンメンターツ以上であればこれ以上リャンメンターツを作る必要性が薄いので、ダイレクトの受けを残すターツ残し。)
孤立牌同士の比較法で述べたように、部分的には有効牌でも他の手牌のどの部分より弱いパーツしかできない場合はそれを無視したうえで評価する。
例えば、孤立1からできるパーツで最も強いのは外カンチャンのなので、残りのパーツが外カンチャン以上であれば不要牌になる。のであれば最も強いのはのである。不要牌同士であれば、守備力の高い(将来他家の攻撃が入った場合に安全度が高い)牌を残したほうが良いことになる。一方、打点上昇の目がある孤立牌は(オーラストップ捲くり条件を既に満たしている場合を除き)このような不要牌にはならない。
一部の有効牌のみが有効牌としてみなされる関係上、部分的な孤立牌比較のときとは優先順位が変わることも多い。例えば、既にリャンメンターツ以上のパーツが4つあって良形が確定していれば、リャンメンまでしか作れない孤立牌は不要になる一方、のなど、リャンメンより価値の高いパーツを作り得る孤立牌は引きで使えるので残すことになる。
基本的にリャンメンを作る牌の切れ具合を確認して切れている牌が多い方を切ればよい。場の安さ高さを考慮するのは読みの項で行う。
テンパイ以前は フリテンリャンメン>愚形である。よって、1を切っている孤立2>孤立1・2を切っている孤立3>孤立2。リャンメン受けの1枚を切っている4連、中膨れ形>孤立3が言える
(が唯一の雀頭)ののような浮き牌は、愚形ターツ部分か孤立牌から頭ができるとリャンメントイツができることになる(リャンメンから頭ができる場合は打としていても頭+リャンメントイツの形になるのでロスにならない)。更には引きの変化もある。よってそのようなパーツが豊富にあるうちは4連形や中膨れより強い。一方、既にリャンメン以上のパーツが揃っていて、引きのメリットが薄い場合はほぼ不要牌になる。
孤立牌から頭ができることでカンチャントイツができる(ターツの場合は打としててもカンチャントイツ+雀頭の形になるので ロスにはならない) リャンメントイツ形ほどの強さはないが、浮き牌が多い段階では準良形になる受けが複数ある。更に引きや引きがあるので同位の孤立牌よりはっきり強い。不要になる手牌はリャンメントイツ形同様。リャンメンにならないカンチャントイツ形やペンチャントイツ形も同様に扱う。
雀頭を作りやすい4連形や亜リャンメン形の価値が特に上がる、ターツオーバー時の愚形ターツより残す。他のリャンメンとの比較になった時の選択は手牌次第なので後述。
ののような、雀頭を作りやすいパーツを作るような孤立牌の価値も上がる。但しこのようなパーツは、ターツは作りにくい性質があるので、手牌のターツを作る必要度(面子候補が足りていていずれのターツも十分である等必要度が低いほど価値が高くなる)や他のパーツの雀頭の作りやすさ(連続形ターツ等雀頭の作りやすいパーツが無ければ価値が高くなる)によって価値が変わる。
雀頭を作りやすい連続形ターツを作るような孤立牌も価値が高くなる。雀頭無しでもそのような孤立牌の価値は高いので優劣の変化自体はないが、雀頭有りだと殆んど通常の孤立5と変わらないのようなパーツがはっきり孤立5より強くなる。
のようなパーツも雀頭を作りやすいので価値が高くなる。
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は他の中膨れと同等
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1シャンテンから孤立牌同士を選択するような牌姿を、孤立牌にくっついてターツができることからくっつきシャンテンと呼ぶ。
孤立牌からターツが出来た時点でテンパイするので、リャンカン等の複合ターツや連続形ターツを作ることがメリットにならないことに注意(寧ろ有効牌が1種少ないことから からは打か打であり、裏目のでも広くなることからからは打とする)。
後はこれまでの孤立牌選択同様、基本的に単純な有効牌の量よりリャンメン以上を形成する有効牌の量を優先して打牌選択する。