7 多門張形の理論

7.1 暗刻含み

多メンチャン形(暗刻含み)は、他に雀頭が無い場合は雀頭を作る受けが複数ある強いパーツだが、雀頭が存在する場合は暗刻を含むn面子+浮き牌として扱われる。よってこのパーツの価値は、雀頭があるかどうか、ある場合もどの程度雀頭無しの形になりやすいかによって大きく変わる。

多メンチャン形(暗刻含み)には以下のようなものがある。

一一一二 →待ち二三
一二二二 →待ち一三
三五五五 →待ち三四
四五五五 →待ち三四六
二三三三四五六 →待ち一二四七
三三三四四五六 →待ち二四五七
三三三四五五六 →待ち四五七
三三三四五六七 →待ち二四五七八
三三三四五六八 →待ち七八
三三三五五六七 →待ち四五八
三三三五六七八 →待ち四五八
三三四四四五五 →待ち三四五
三三三四四五五 →待ち三四五六
二二二三四四四 →待ち一二三四五
二二二三三三四 →待ち二三四五
二二二四六六六 →待ち三四五
二二三四四四四 →待ち二三五
二二三三三三四 →待ち一二四五
二三三三三四五 →待ち一二四五
三三四四五五六六七七 →待ち三四六七
三三三四五六七七八八 →待ち六七八九
三三三四五六六七八八 →待ち五七八
三三三四五五五六七七 →待ち五六七
三三三四四四五五七七 →待ち二五七
三三四四四五五六七七 →待ち二五六
三三三四四五五五六六 →待ち四五六七
三三三四五六七八八八 →待ち二三四五六七八九
三三三四五五六七七七 →待ち三四五六七
三三三四五六七七七八 →待ち三六七八九

7.2 多メンチャン形との他のパーツとの比較

※残りの手牌にトイツがないものとする。

三四四四

二三五で雀頭が出来待ちになった時も強い。ターツオーバーしている愚形より残す。残りのパーツがリャンメン以上になったときに初めて打三

三四四四(3)(4)(4)

三とすると二三四五(2)(5)でリャンメン以上のロス。中膨れ以上に強い。4連形は(3)(4)(4)との相性がいい(二三四五とあれば二五でも(3)(4)(4)がリャンメントイツとして機能)ので4連形との比較なら打三

三四四四(3)(5)(5)

二四(4)でリャンメン以上のロスなのでまだ孤立3より上、三三四五のようなパーツとの比較で打三

三四四四(5)(5)

今度は打三とすると(5)ツモのフォローが弱い。ただリャンメン以上のロスが二四(5)と孤立3より1枚少ないので基本孤立3が上とみる。

2トイツ以上になり雀頭無しの形になる可能性が減れば減るほど、三四四四の価値は、(四を3枚使っているので)リャンメンができる枚数が3枚少ない孤立3に近づく。

他の多メンチャン形についても同様のやり方で、他のパーツとの比較ができる。

7.3 多メンチャン形成の選択

多メンチャン形を作る一手前の形にも注意したい。例えば、三三三五五六から五以外に四七引き引きでも多メンチャン形ができる。

よって、三三三五五六(5)(5)(6)(他雀頭無し)とあって、ターツ固定選択をするなら打(5)とするように、同位のターツ固定同士では多メンチャン形を作るパーツを残す。

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