攻撃とオリ以外に出来ること

とつげき東北著、「おしえて!科学する麻雀」では、麻雀は攻撃とオリしかないと述べられています。“しかない"はいささか言い過ぎの感がありますが、麻雀初心者が上達していくうえでまず心に留めておくべき言葉です。

麻雀で勝つ為に必要なことは点棒を稼ぐことです。罰符を除き、点棒を得るにはアガる必要があります。ですから、アガる機会を増やすこと、アガれるならなるべく高い手で和了する技術が非常に重要になります。これが攻撃の技術です。

一方、得た点棒を守ることもまた必要です。アガリが無理ならば、なるべく放銃を減らし、特に高い手への放銃は避ける技術も同様に重要になります。これがオリの技術です。

攻撃とオリの技術の巧拙。麻雀の実力の大半はこれで説明できます。ですから、実力を向上させる為に大切なのは、まず徹底して攻撃とオリの技術を学び、得た知識を実戦に反映させていくことです。

しかし、麻雀の結果は、アガリと放銃だけではありません。他に被ツモ(他家のツモアガリ)、横移動(他家が別の他家に放銃)、流局があります。これらの場合も、自分が勝つうえでなるだけ都合の良い結果にしたいです。

絞りや、その逆のアシストは、この被ツモや横移動の結果を操作する技術です。確かに攻撃やオリの技術に比べ結果に与える影響は小さく、使う機会も少ないですが、できれば身に付けたいものです。

実はこのような技術は他にもう一つあります。それが「ブラフ」です。

ブラフとは、アガリに遠い手であるけど仕掛けによって他家に警戒させ、他家のアガリ率の低下や打点の低下(こちらが聴牌と思わせることで、リーチを控えさせたり、高い手が狙える1シャンテンから安手の仕掛けをさせる)を狙う技術です。

どんな手牌、局面でブラフが有効になるか。それは次回取り上げたいと思います。

inserted by FC2 system