有効牌の分け方

手作りを考える際にまず必要なのは、「有効牌」の概念です。ここでの有効牌の定義は、手作りの際に、引いたら手牌の中に残すような牌のことです。

有効牌には様々な性質のものがあります。異なる性質のものを直接比較することはできず、そのことが手作りを難しく、また面白くしているとも言えます。今回は、有効牌を性質ごとに分けることで、有効牌という概念をより明確にしていきたいと思います。

有効牌の分け方の一つは、「アガリ率を上げる牌」「打点を上げる牌」「守備力を上げる牌」の三つに分ける方法です。これは特に説明不要だと思います。

もう一つは、有効牌を一次、二次、三次の三つに分ける方法です。

一次有効牌とは、シャンテン数を下げる牌のことです。二次有効牌とは、一次有効牌の量を増やす牌や質を上げる牌、あるいはシャンテン数はそのままで手牌の打点を上げる牌のことです。三次有効牌とは、二次有効牌の量を増やす牌や質を上げる牌、あるいはシャンテン数はそのままで手牌の守備力を上げる牌のことです。

例えば手牌が、

三四五九2355567發發

だとすると

一次有効牌は1458發

二次有効牌は2367

三次有効牌はタンピンの可能性が出てくるマンズ、ピンズの中張牌や、九に変わる安牌となります。

ここで気をつけねばならないのは、これらは必ず別個のものとして扱わねばならないことと、直接アガリに結び付く一次有効牌を最も優先して考慮すべきであると言うことです。

次元の違う有効牌を並列して書かれていたり、二次、三次有効牌の存在をやたらと強調することで手変わり待ちを推奨するような打牌解説が非常によく見受けられます。

目先ばかりを見てはいけないのが麻雀ですが、目先のことを軽視し遠くのことばかりを考えていてはなおさら駄目なのもまた麻雀の真理なのです。

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