量より質を優先2

今回も有効牌について考えていきます。

南家3巡目 ドラ一
二三四七(1)(2)(5)(6)699白發中

この手は面子候補が足りてないので、孤立牌にくっつけばシャンテン数が下がります。同じ牌を重ねるしかない孤立役牌に比べ、数牌の七五九で手が進むのて、(一次)有効牌の量では遥かに役牌切り優位です。質の面でも、この手は門前でも遅くなく両面ができれば平和も見えるので大差ないでしょう。よって役牌切りで問題ありません。

では次の手牌はどうでしょうか。

南家3巡目 ドラ一
四六九九(2)(4)(7)(8)(8)(9)(9)5白發

先ほどの手牌と異なり面子候補は足りてます。よって5にくっついてもシャンテン数は変わらずさほど早くならないので、その分役牌を重ねることで仕掛けられるようになるメリットが相対的に上がっていると言えます。しかも愚形が多いので平和になりづらく、役牌が重なれば低確率ながらホンイツ、トイトイ、チャンタの可能性があるという打点的メリットもあります。よってこの手からは打5を推奨します。

前回、「受け入れ同士の比較であれば量より質優先」と書きましたが、これは変化同士であっても同じことが言えます。更に言えば、変化の量に差があっても受け入れ枚数に差がある時ほど和了率に差がつかないので、質優先の選択がますます有利になりやすいのです。

手作りについてこれまで述べてきたことをまとめると次のようになります。

@基本的にシャンテン数を下げる受け入れを変化より優先する

A受け入れ同士、変化同士であれば量より質を優先する

これはあくまで大雑把な目安でしかなく、例外も数多くありますが、一方だけしかできていない打ち手が数多く見られるのも事実です。この事を頭に入れ、皆様も自分の打牌基準について今一度見直されてはいかがでしょうか。

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