浮き牌とペンチャン2

南家配牌 ドラ北
一一三四七八(2)(4)(6)126西西

今回の牌姿は、福地誠著、「ネット麻雀・ロジカル戦術入門」より拝借しました。

面子が一つもないターツオーバーの手。福地先生と古久根プロは平和のなりやすさを重視して打一とされていましたが、打一よりはソーズを切った方がいいでしょう。何故ならこの手はマンズと字牌で4ブロックあるので、後1ブロックでホンイツの面子候補が揃い、打点はもちろん、仕掛けていくことによるスピードアップも期待できるからです。ソーズを切って孤立字牌を引いたら残します。

そうするとソーズのペンチャンと6を比較することになります。小倉プロ、茶柱氏はダイレクト3引きを重視し打6とされていましたが、私は打1を推します。

確かに即3を引いた時のロスは痛いです。しかしこの手はターツオーバーなので、先に他で面子ができたり、ホンイツ狙いの字牌を引いた場合はすぐペンチャンを外すことになります。この時先にペンチャンから外して6を残していれば、

一一二三四七八(2)(4)(6)6西西

のようになり、57引きで両面ができる分こちらが有利になります。そしてこのようになる可能性は、先に3を引くより遥かに高いのです。

このようにターツオーバーの時は先にペンチャンを落とす方が有利になりやすいのです。但し、

一一二三四七八(4)(5)126西西

のように、両面が揃っていて57引いても両面を落とすことになる手は打6でよいです。

前回の内容と合わせると、

@次に手が進んだときに出ていく牌がペンチャンよりはっきり残すべき牌である
Aターツオーバーで両面ターツが足りてない

この条件を満たす時は、ペンチャンより浮き牌3〜7を優先する方が有利になりやすいということになります。

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