南家配牌 ドラ
今回の牌姿は、福地誠著、「ネット麻雀・ロジカル戦術入門」より拝借しました。
面子が一つもないターツオーバーの手。福地先生と古久根プロは平和のなりやすさを重視して打とされていましたが、打よりはソーズを切った方がいいでしょう。何故ならこの手はマンズと字牌で4ブロックあるので、後1ブロックでホンイツの面子候補が揃い、打点はもちろん、仕掛けていくことによるスピードアップも期待できるからです。ソーズを切って孤立字牌を引いたら残します。
そうするとソーズのペンチャンとを比較することになります。小倉プロ、茶柱氏はダイレクト引きを重視し打とされていましたが、私は打を推します。
確かに即を引いた時のロスは痛いです。しかしこの手はターツオーバーなので、先に他で面子ができたり、ホンイツ狙いの字牌を引いた場合はすぐペンチャンを外すことになります。この時先にペンチャンから外してを残していれば、
のようになり、引きで両面ができる分こちらが有利になります。そしてこのようになる可能性は、先にを引くより遥かに高いのです。
このようにターツオーバーの時は先にペンチャンを落とす方が有利になりやすいのです。但し、
のように、両面が揃っていて引いても両面を落とすことになる手は打でよいです。
前回の内容と合わせると、
@次に手が進んだときに出ていく牌がペンチャンよりはっきり残すべき牌である
Aターツオーバーで両面ターツが足りてない
この条件を満たす時は、ペンチャンより浮き牌3〜7を優先する方が有利になりやすいということになります。