真の実力評価法2

真のプロ選抜システム構想

プロ雀士が真に実力によって選抜される為には、プロ志願者の中でこのスコアランキングを行い、一定以上のスコアを出した、あるいは志願者中の上位何%かの打ち手をプロとして認定すれば良いのです。順位だけでなく素点も評価したいのであれば、素点も考慮したR計算式に当てはめればいいだけです(ロン2の計算式は素点制)。

選抜されたプロ同士であれば、総当りのリーグ戦を行うことも可能なので、評価は順位による相対評価(つまり、現行のプロ団体で行われているような評価法)で良いでしょう。但し、何度も言いますように麻雀は運の要素の強いゲームなので、試合数は大幅に増やす必要があります。少なくとも1000戦は欲しいところです。膨大な試合数ですが、土日に対局者が集まって10戦ずつ行えば1年以内に消化可能です。

このシステムが確立すれば、上位のプロは、本当に実力ある打ち手であると言える様になります。プロ間のランキング上位数名で、”イベント的に”タイトル戦を行うのも良いでしょう。もちろんこのタイトル戦の結果自体は実力を測定しているとは言えませんが、登場するプロは間違いなくトップクラスで、観客は真にハイレベルな闘牌を観戦することができます。プロがトップレベルであることが担保されることで、興行的にも大いに価値があるものとなり、”プロ雀士”に興味を持つ一般人も大きく増えることでしょう。そうすればプロのスポーツ選手やプロの将棋、囲碁の棋士のように、プロ雀士も、対局で食っていけるという意味でのプロになる日も夢ではありません。

しかし、このシステムを確立すること自体は非常に困難です。私自身、残念ながらほとんど夢物語でしかないと考えております。まず、現行のプロでこの案を支持する人はほとんどいないでしょう。現在のプロ雀士は対局料は出ませんが、(実力とは関係しない)麻雀関連の仕事で食っている有名プロもいます。そのようなプロにとっては何一つメリットのない話です。そして、最も大きな理由は、プロが真に実力によって選抜されることを望み、尚且つ、真に実力によって選抜されるにはどのようにしたら良いかを理解している人自体、全体の麻雀人口からみれば、ほんの一握りしか存在しておらず、更にそのような、言わば”麻雀オタク”の中で、実際に働きかけるだけの力を持った人となると、もう誰一人として存在しないまであるということです。麻雀人口のほとんどは現行のプロ制度について知りませんし、知っていたとしても、興味が無い、別にどうでもいいと考える人が大半です。これでは現行のプロ制度が変わるはずもないのです。

ならば、一般人に興味を持ってもらおう、麻雀関連のイベントをより興行的に価値があるものにする試みが先です。これについては、今のところ私が独自に提案することはありません。こちらの論考を参照下さい。

参考文献:システマティック麻雀研究所 「麻雀論考

本当に日本一麻雀が強いのは誰なのか、それがいつしか判る日が来ることを私は切に望んでいます。

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