序盤の手作り

まったり麻雀が苦手とする序盤の手作り。人間にとっても、体系化が難しい為、これといった正解を出すのが難しい分野でもあります。しかし、だからといって、個人の好みやスタイルの問題と片付けていては雀力向上は見込めません。今回は、序盤(テンパイに遠い段階)の手作りにおける方法論について書いていきたいと思います。

  • 配牌をもらった時点でメンゼンテンパイが難しいと思ったら、どのような手役が見込めるかを想定し、孤立字牌を残す(役牌なら重なれば1翻つくし、客風であってもホンイツやチャンタがある)”フーロ前提”の手組みをする。

メンゼンテンパイが難しくない、あるいはフーロを考えるにしても明確な不要牌が存在するようであれば、牌効率論1416で述べたような、単純な孤立牌同士の比較で打牌選択すれば良いです。フーロ前提で手組みをするのですから、副露した際に結局不要になって切り出すことになるターツがあれば、手役絡みの孤立牌や下位ターツより先に切り出します。先に役に絡まないターツが埋まっても余りアガリやすくならず、埋まらずに切り出すことになった場合は余剰牌が出ることになるので先に切っていたほうが有利になる。ターツオーバー形における考え方と同じです。

  • 結果的に安手愚形のテンパイになった場合はそれはそれで良し(メンゼンの先制テンパイならリーチ)とすること。

アガリが見える手になってから、なんとしても高い手にしよう、つまらないテンパイには取りたくないなどと迂回して手作りをするのは和了率を大きく落としてしまうので損です。同様に、メンゼンテンパイから高い手への手変わりをみるくらいならリーチで打点を稼いだほうがいいことがほとんどです。よくいる、平均レベルの”手役派”の打ち手は、テンパイに近い段階で迂回して手作りをしようとする傾向がみられます。逆に、序盤で手が悪いときは、手役を狙うにしても、”じっくりメンゼン”でいこうとしがちです。手役が見えずかつ遅い手であれば誰が打っても”じっくりメンゼン”で打つしかないので、”じっくりメンゼン”で打つことが有効になるのは、寧ろ、序盤でメンゼンなら高い手が見込める広い手(もしくは、中盤だが相当手広い手)になった場合です。(このような手になった場合にいざとなったら仕掛けられることのメリットをあげたがる傾向も平均レベルのコミュでよく見られる。これも、テンパイに遠い段階は仕掛けることを考えずメンゼンでじっくりいこうとする考えの表れであろう)

もちろん、手変わりが多ければ手変わり待ちが有利なこともありますし、テンパイに近い段階で手広さより打点を重視することもあります。このようなケースの多くは既に体系化されていますので、それを参考に選択すれば良いです。牌効率論2122や、4356を参照下さい。

次回は、テンパイに近い段階での平面何切るを、どのようにして体系的に解いていくのかについて実践してみます。何切る問題解法論1と これまでの牌効率論がその方法論になります。

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