優勝目無し問題

参照記事:もう天鳳しか見えない「天鳳プレマッチ

今回の天鳳杯プレマッチで起こった問題を受けて大会制度について少し考えてみた。

優勝の条件を規定の収支ptに到達することとすれば確かに目無しは出現しない。しかしこれでは永久に優勝者が決まらない可能性がある。時間の問題もある為、最低でも一定の試合数までには優勝者が決定するシステムにすることはどうしても必要となる。

マイナス評価無し(最低でも0pt)で順位や収支に得点をつけ、規定ptに到達した打ち手が優勝とすればこの問題は解決されるが、今度はラスさえ引かなければ規定ptに到達する打ち手が二人以上現れると、トップを取っても優勝できない打ち手が目無しになってしまう。

トップにしか得点を与えない制度にすればこの問題は解決するが、これではトップ以外無価値である為、ハイリスクな選択が有効になる機会が増える(=実力通りの戦績に収束しづらくなる)ことから麻雀の実力をみるという点ではあまり適切とは言えなくなる。また、そもそも打ち方が通常の麻雀と大幅に変わることになる。普段の麻雀と大きく異なるルールで打っているのはたまに見る分には楽しいが、そればかり見せられるのは面白味に欠けると感じる観戦者は多いのではないだろうか。

そこで私が考えたのは、二番目と三番目を合わせた形式である。つまり、まずは規定ptに到達することを目指し、規定ptに到達した後、トップをn回とれば優勝とするものである。これなら最後まで目無しは出現しないし、いずれは優勝者が決定する。打ち方を大きく変える必要があるのも最後の方になってからだけで済むので三番目の問題も緩和され、(自身の優勝の可能性を高める為に)優勝者の出現を阻止する為の見逃し、差し込みといった戦術が行われるのであれば観戦者の視点からも面白い大会になるだろう。

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