ロジカルのすすめ

前回、麻雀打ちを4つのタイプに分けましたが、これはあくまで打ち手の麻雀観の違いであり、実力にはさほど関係しないことには注意する必要があります。明らかに誤ったオカルトを信じていたとしても、それを打牌選択に反映させなければ問題ありませんし、はっきり戦績に差がつくような明確な優劣のある局面でオカルトを根拠に打牌選択をする打ち手はそういません。メロンソーダを頼むと運が良くなる等のゲン担ぎは打牌選択に直接影響するものではないので、そのような信仰を持っていても戦績に悪影響を及ぼすということはありません。信仰を持つことによって精神的安寧が得られることや、甘いものは脳の疲労を和らげるはたらきがあるという点を考慮すれば、ひょっとしたらメリットになるかもしれません。

しかし、オカルトのそのような性質を知らずにただ信仰する打ち手の多くは、やはり打牌選択に悪影響を及ぼしかねないオカルトをも信じるようになるでしょう。一方、その事を自覚したうえでゲン担ぎをすることは、抽選を良いものに仕向けようとするオカルトではなく、自身がより良い選択をするための行為、技術とも言えます。これはオカルトを徹底して排除しようとすることより寧ろロジカルであると言えるのではないでしょうか。

麻雀が強くなる為に必要なものは正しい理論とそれを高い精度で選択に反映する為の実践。そして、理論を学び、実践することを苦とせず楽しむ心であります。そのような心を保つ為に、単なるアンチオカルトという意味ではないロジカルたることを私はお勧めします。

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