デジタルへの道3

打牌基準を体系化を重視するのがデジタルであり、その為には、打牌選択を1つに決定できるだけの必要十分な理由を説明できる必要がある。これまでの内容を簡潔にまとめるとこうなります。言葉にすると難しく聞こえますが、決してそこまで難しいものではありません。(その基準の精度を高めることや、実際に実戦でその通りに打つことの方が難しい。)

但し、中には説明が厄介なケースもあります。それは、有力な打牌候補が3つ以上存在し、それぞれ違う性質を持つものを比較しなければならない場合です。2つの場合であれば、単に互いのメリットデメリットを挙げて適宜比較していけば問題ありませんが、3つ以上となるとそれらを挙げるだけでも手間がかかります。違う性質を持つもの同士なので、3つ以上を一度に比較するのも困難です(各選択のメリットデメリットを挙げるだけ挙げて、総合的に打○とまとめている解説を時たま見かけるが、これはもちろん体系化できているとはとても言えない)。なので2つずつの比較になりますが、そうするとまた手間がかかるわけです。

こういった負担をできるだけ軽減する為に、まず感覚的にでもいいので、最も有力と思った打牌をまず挙げて、そこから他の選択と比較していくやり方があります。他に有力な選択があれば、その後はそれと残りの候補とを比較していきます。選択を決定する為には一番有力な選択が何かが判りさえすればいいのです。一番でない選択が何番目に有力かを知る必要はありません。こうすることで、最初に各選択のメリットデメリットを挙げる方法だと起こりがちな、決定のうえで不要な比較をする手間を省くことができます。この方法は、自分が考えるときだけでなく、人に解説をするうえでも簡潔にまとめることができるので有力です。

実用例
親 5巡目 ドラ5
二二四五六七八(6)(7)33467 

回答:打五

以下他の打牌候補との差異を述べる。

67
ターツオーバーを嫌いつつ最も広いが2シャンテンの4枚差で三色を捨てる程ではない、ドラ使いの可能性も減る。
3
五より三色になりやすくなるわけでないのでターツオーバーにするのは損(4も同様)。
二
受け入れは打五とほぼ同じ。九引きの安目が残る分打点面で損。
四
567三色を逃してもドラ5なら満貫にはなるので、三引きの高目三色1シャンテンを逃す方が痛い。
八
ドラ5を引けば打点十分なので、三色を狙うなら567より678。
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