複合ターツ2

複合ターツには、牌効率論5で挙げた様な基本形に加え、面子やトイツと繋がってできる発展形が存在する。発展形は元々の基本形の上位互換が成り立つ強い複合ターツだが、一部には複合ターツからどう1枚外しても基本形から1枚外したときよりもロスが大きいので却って手をかけられなくなるものもある(強いターツを固定する牌効率論5の例外)。このようなものには次のようなものがある(形が非常に多いのでほぼ同じ形になるものは省略)。

複合ターツの発展形

ペンチャントイツの発展形
一一二二三四 一一一二二三
カンチャントイツの発展形
二二四五六七 二四四五六七 三五六七八八 一三三三四五
三三三四五五
リャンメントイツの発展形
二三四五五六 三三四五五六 三四五五六六 三四五五五六
四五五五六六
リャンカンチャンの発展形
二四五六七九 二四五六六七両面嵌張(リャンメン・カンチャン)
二二四六六両嵌対子(リャンカン・トイツ)
一一三四五六八八 二三三四五六七七八ダブル両面嵌張

複合ターツの発展形の扱い方

リャンメン・カンチャンのように、慣れていないと複合ターツと気付きにくいものもあるので注意が必要。リャンメン・カンチャンの受けはリャンメントイツに等しい。リャンメントイツとの選択になったら、ピンフ手であれば順子ができやすいようにリャンメントイツをリャンメン固定。

愚形含みの発展形はリャンメン変化が多い。よって愚形含みの基本形とから1枚外す選択になったらロスが同等であれば、2トイツからの選択であれば基本形を頭固定。3トイツからは発展形からトイツを1枚落とす。

三四五五五六のような3枚使いを含む複合ターツや、リャンカントイツ、ダブルリャンメン・カンチャンから1枚外すと、基本形から1枚外した場合に比べロスが多い(二三三四五六七七八一四六九受けだが三を外すと六九受けだけになるように)為優先的に残す。ロスが多い複合ターツ同士は基本形の時と同様に良形が残りやすいように1枚外す。

三四五五五六(1)(1)(3)(5)(5)789 →打五

3トイツ形で3枚使いを含むリャンメントイツと基本形の愚形ターツから1枚外す選択になった場合は微妙。外した後リャンメン変化しやすい内カンチャントイツなら内カンチャン固定、リャンメン変化し辛い外カンチャントイツ、ペンチャントイツならリャンメン固定か。

三四五五五六(1)(2)(3)(9)(9)577 →打7

三四五五五六(1)(2)(3)(9)(9)799 →打五

ロスが大きいので外し辛い複合ターツには上記のものに加え、三三四五六六七のような形から一手進んだタイプ(更に言えば三三四五六六から二手進んだタイプ)のものがある。(リャンメン・カンチャンはよく採り上げられるので慣れれば自然と見落とさなくなるが、この形は非常に見落としやすい。)

一三三四五六六八 →二三六七受け

一三三四五六六七 →二三五六八受け

二三三四五六六七 →一二三四五六七八受け

三三四四五六六七 →二三四五六八受け

それぞれ、どこに手をかけても3枚含みの複合ターツと同等かそれよりロスがある。

三三四四五六六七(7)(8)(9)778 →打7

どのような形があるかや形の優劣を暗記することは大変で、そこまでする必要性は薄い。面子やトイツと繋がることで更に強くなるという法則を押さえておけば多くのケースで対応できる。

1枚切る、もしくは1枚引けば強い複合ターツができる形(一一三三五五から三切りや一三五五から一引きで一一三五五の形になる)もできるなら押さえておきたい。(特に後者のような1枚引いてできる形のほうが出現頻度が高く、また見落としやすいので重要である。)

強い複合ターツを作りうるのだから、強い複合ターツができる1手前の単独ターツは同位の単独ターツより強い→更にその形ができる1手前の孤立牌は同位の孤立牌より強いという法則が成り立つ。(一三四五五六一三四五六一三一四五六一のように)この法則により同位のパーツ内にも優劣が存在し、場合によっては単独では上位互換が成り立つパーツを逆転するケースも起こりうる。これについての詳細は後述。

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