同位パーツの比較手法

牌の相互作用

同位のターツや孤立牌に優劣が出るケースは、前に述べたフリテンや切れている枚数以外に、他のパーツ(主にターツ)によって受けや変化にフォローがある。あるいは変化した時の形が受けにフォローがあるものとなって劣る場合と、受け入れたときに他のパーツ(主に面子)によってより強い形を作る、あるいは変化をした時に他のパーツによって強い形になる場合(他のパーツとコンボを組んでいる)がある。

ここでいうコンボとは、直接受けが増えるものではなく、受けが増えるような変化が通常より豊富になることを指す。(直接受けが増える複合ターツや複合面子とはまた別のパーツである。)但し、三四五六七の3メンチャンは面子とリャンメンのコンボの一種でもあるので含める。

フォローとコンボが同時に存在することもある。このような場合は、原則フォローがあればコンボがあっても通常より弱いと捉える。((3)引きがフォローにもコンボにもなる(2)(4)(5)(2)は普通の孤立(2)より劣る)例外は本来なら受け入れても愚形ターツになるところが良形になるような通常の受けとコンボに大差ある時のみである。(15の形から3を引く等。)

コンボ同士、フォロー同士の比較はもちろんその量と質から優劣を判断する。コンボがあってもフォローがあって受けが通常より少ない場合に弱いと捉えるように、質よりも原則量優先

受けに関する有効牌を優先するように、受けに直接フォローやコンボがあるものの方が変化に存在するものより優先する。もちろん、変化した時のフォローやコンボは変化に直接ある場合よりも影響が薄いのだから更に優先度が低くなる。

同位パーツの優先順位の付け方

同位のパーツ内での優先順位の付け方の基準は大まかにまとめると次のようになる。

同意パーツの優先順位

こうして、受けにフォローがある<フォローはあるが即引きの形が強い<受けに弱いフォローがある<変化にフォローがある<変化をした時フォローがある<通常<変化をした時コンボを組む<弱いがコンボを組む<強いコンボを組むのように順位付けをしていくことになる。

同位のパーツ内で弱いものはワンランク下、強いものはワンランク上のパーツとも比較していき、全体における順位付けをしていく。

同位のターツ内での強さ(弱さ)が判れば、そのような強い(弱い)ターツを作り得る孤立牌は同位の孤立牌より強い(弱い)ということが判る。よって、まずターツにおける比較を行い、次いで孤立牌について行う。

※他の形によって変動するケースは多いが、以後比較を行う場合、他の形に関しては下記の状態であるものとする。

  • 孤立牌内、あるいは孤立牌とターツの比較する場合はターツオーバーではなく、単独ターツ内での比較はターツオーバーの形であるとする。(ターツオーバーの場合における単独ターツ同士以外の比較については後述。)
  • 特に断りがなければ、他に頭が存在するものとする。
  • イーペーコーができる形がいくつか出てくるが、ここではイーペーコーの打点は考慮せず、変化の量と強さのみを考慮する。(基本的にメンゼンで一盃含みのターツがあれば同位のターツの中でも優先的に残すべき。)

性質の違うフォローやコンボが複数存在するものも存在し、厳密に比較することが困難な場合もある(他の形によって優劣が変わることも)が、上で挙げた基準を目安にして順位付けを次回以降行う。

言葉にしてまとめるだけではややこしくて判り辛いであろうが、実際に比較を行ってみれば理解し易いと思う。

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