待ち受け選択

テンパイした時にどっちの待ちに受けるか。

当然打点が変わらない場合は枚数が多いほうに受けますし、枚数が変わらなければ打点が高いほうを選びます。枚数も打点も同じなら和了し易い方に受けます。三四五r五六から1枚切ってリーチなら三六待ちより、端に近い二五待ちに受けます。シャボとカンチャンならシャボに受けます。(1枚差ならシャボ側がヤオ九牌含み等のあがり易い待ちが残っているならシャボ、そうでないならカンチャン。2枚差はシャボの一方が枯れていて、残り一方が2枚残りの字牌のとき以外はカンチャン。ただ、この辺りは微妙な差なので場況で優劣が変わることも少なからずあります。)

では、一方は打点が高いが枚数が少なく、一方は打点が低いが枚数が多い(もしくは枚数は同じでも和了し易い)場合はどうでしょう。

リーチの場合

打点表記はいずれも子の一発裏無しの場合のロン和了。

良形1,300点>愚形2,600点
微妙ではあるが、この選択はドラが三の時に三五六からどちらを切るか、(3)(3)(4)(5)(5)(6)からどちらを切るかの選択をしていることになる。前者は愚形受けはドラ傍であり、後者のイーペーコー含みは1枚受けが少ない。この為愚形に受けたときの和了率が通常の愚形より低いので良形をとる。
良形2,000点<愚形5,200点
但し、一二三三四五六七九からは九切って三面に受ける。
良形2,600点>愚形5,200点
これも微妙だが二つ上の選択と同理由で、但し、リャンメンリーチドラ1とシャボリーチドラドラ(またはドラ3)なら後者有利。
良形2,600点<愚形8,000点(4翻)
良形3,900点>愚形8,000点
リーチして3,900点は一発裏による打点上昇効率がもっとも良い(平均和了点は6,500点程度)。但し、一二三四五r五六七九からは五切って引っ掛けリーチの方が若干有利。

喰い仕掛けの場合

良形1,000点>愚形2,000点
1,000点を2,000点にしても順位期待値にはあまり影響しないので良形重視。(ピンフのみをリーチするのとは意味が違う。リーチ・ピンフの平均和了点は一発裏があるので3,500点程度になるし、和了率も良形を愚形にするほど下がらない。)
良形2,000点>愚形3,900点
良形2,000点<愚形5,200点
良形2,600点<愚形5,200点
良形3,900点>愚形5,200点
良形3,900点<愚形8,000点
但し、中盤過ぎると微妙になる。また、リャンメン役牌赤ドラとドラ単騎の役牌赤ドラドラなら、和了率に大きく差が出るので前者有利。同様のことは2,600点と5,200点の選択にも言える。
良形5,200点>愚形8,000点
良形8,000点>愚形12,000点
愚形待ちにした時がドラ待ちであれば、更に和了率が下がるので、上記の例で愚形有利な場合でも良形が若干有利になります。

これに、安目高目や、枚数は同じでも和了率が異なる場合や、ダマテンに受ける選択が加わると更に複雑になります。

安目高目が存在するケース

基本は、ドラがなければ高目役優先ドラが多いほど和了率、打点の安定性優先になります。

東場 東家
二三三(1)(2)(3)(4)(5)(6)345東東
→ドラ0〜1はシャボでリーチ
→ドラ2以上はリャンメンリーチ(三がドラならシャボでリーチ)

二三四(1)(2)(3)(4)(4)(5)(6)(7)(8)77
→ドラ0は打(4)リーチ
→ドラ1は微妙だが(9)の出易さで打(4)リーチ
→ドラ2以上は打(1)リーチ

二三三(1)(1)(1)(3)(4)(5)22277
→ドラ0の場合は微妙、片割れが字牌等の和了し易い待ちや、打点が必要な場合ならツモり三暗でリーチ、他はリャンメンリーチ
→ドラ1以上はリャンメンリーチ

枚数は同じ場合で、和了率と打点どちらかを選択するケース

二三四(4)(5)(6)667889白白 白1枚切れ
→シャボに受けると安目があるがシャボでリーチ

ドラ(6)
二二三三(1)(1)(4)(4)(6)1155西 西は客風
→ドラ単騎リーチ
555r5なら西単騎リーチ
→ドラ西の場合は西単騎リーチとダマどちらが良いか微妙
→ドラ西5r5なら西単騎ダマ若干有利

二二三三(1)(1)(4)(4)(r5)1155西
(5)単騎リーチ
→他にドラがあれば西単騎リーチ(一方が2枚切れであれば2枚切れの方を切ってリーチ。地獄待ちにはしない。)

枚数が少ないほうに受けたほうが和了率が上回るケース

一一一四五六七(3)(4)(5)(7)(8)(9)西
→まだ相手のヤオ九牌整理が終わらない段階(3巡目程度)であれば西単騎リーチ(掴めば出る牌で尚且つ相手の手の内に残っている可能性が高い牌で待てば和了率は極めて高くなるので)
→以降は四七リーチ

安目高目(安目で上がると満貫未満)がある場合や、愚形に受けたほうが打点が高くなる場合でダマ(後者は愚形に受けてダマ)にする場合

特に状況がなければ(オーラス高目or愚形ダマなら確定捲くり手になる一方、リーチして安目上がりorリャンメンリーチなら裏1でも捲くれない等)このケースはほとんど存在しません。安目高目があってもほぼ即リー(安目が出ても上がる)が正解ですし、良形リーチ>愚形ダマなので、後者の場合はリャンメンリーチ(もしくは愚形に受けて尚且つリーチ)が正解です。

数少ない例外は以下のようなものです。

二三(1)(2)(3)(7)(8)(9)11123

この形で、一がドラである等、リーチすると特に一が出づらくなる場合。

ドラ(1)
一二三(1)(3)(4)(7)(8)(9)11123 →(4)切ってダマ((1)がドラでなければ打(4)リーチも有力)

ドラ白
二三三(1)(1)(1)(2)(2)(2)99白白白 →二切ってダマ(ドラが無ければ打二リーチ)

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