七対子

七対子は麻雀の和了形の基本である四面子一雀頭の例外になる。その為、他の面子手と両方狙える場合の選択が難しい。

トイトイとの分岐点

牌効率論33参照。

面子手との分岐点

テンパイに遠い段階であれば基本的にどちらかに決め打つことはせずに両方狙えるように打っていくのが良い。

但し、例外的に決め打った方が良い場合もある。それは、ほぼ一方のケースにしかならないので見切るデメリットが少なく、決め打った方がテンパイに近い段階でより和了しやすい手になる場合である。

一一四(3)(5)(7)(7)1135589 →打89

既に七対2シャンテンで、面子手としては面子がまだ一つもなく愚形ターツが多いのでほぼ七対決め打ち。一応345の可能性を残して89落とし。

このように、既に4トイツ以上あって七対子のシャンテン数の方が低く、次に何を引いても面子手本線にならない場合は七対子に決め打って、山に残っていそうな牌やテンパイした時に和了しやすい孤立牌を抱えるのも有力である。ただ他の役の可能性を否定するだけの決め打ちは徒に和了率を下げるだけだが、このような決め打ちは、テンパイに近い段階での速度を優先するという牌効率の原則に則っている。七対子に限らず、一色手やチャンタ系のような全体役(この場合は手役の関連牌である孤立字牌をターツより優先して残すような場合を指す)狙いの場合は決め打ちするケースも多くなる。

一方、面子手に決め打つ場合は、面子候補が足りていて役牌やタンヤオ等の喰い仕掛けが利く手役があってほぼ何でも仕掛けていくことになる場合で、面子手狙いならトイツをほぐした方が有利な場合である。鳴ける牌が出れば鳴くことになるので、七対子の目が無くなることでロスになるケースは、鳴ける牌が何も出ないうちに、七対子狙いであればテンパイできていた場合のみなので滅多にない。

テンパイに比較的近い段階

面子手のほうがシャンテン数が低ければ面子手、同じであれば両天秤、七対子の方が低い場合は、面子手の可能性を残しつつシャンテン数は維持することが多い。

二三四四五七八八九(8)(8)244 →打八

二二五七七(4)(4)(5)(5)23445 →打五

タンヤオもあり面子手になる可能性は高いが、六受けの為に七対子1シャンテンを崩すほどではない。五七七六七七ならシャンテン戻しの打(4)か。

三三五(7)(8)(9)(9)1225579 →打1

面子手に決め打つほどでもないので七対2シャンテンも維持。

r五六六(2)(3)(4)(4)(6)(8)22455 →打六

タンヤオがあるので七対子になるケースは少なく、両天秤狙いで打(8)とするのも面子手1シャンテンになった場合の形で結構差がつくのでロスが大きい。赤入り面子を固定する打六

二二三四四五(4)(4)(6)(6)(7)(7)45 →打45

七対子の1シャンテンを維持しつつ(5)(8)引きなら最高でリャンペーコーまで見える打45

二二三四四五(4)(4)(6)(6)(7)(7)4r5 →打(6)

今度は赤含みなのでソーズには手をかけ辛い。456三色も見て打(6)

二二二三四四(4)(4)(6)(6)(7)(7)45 →打45、打(7)も有力

これも打45が有力か。ドラが(4)なら面子手やクイタンでも高くなるので打(7)(マンズや(5)引きの時に完全イーシャンテンになるので)も有力。ドラが(6)の時も、ドラが出て行くのは(8)引きの時のみでドラが出て行ってもメンゼンなら満貫クラスなので打(4)よりは打(7)5が更にr5なら面子手かクイタンドラ3本線で打(7)

尚、上記の手は面子手として見た場合ターツオーバーなので、マンズに手をかけるのは、面子手の1シャンテンになった場合の受け入れが減るので得策ではない。

ドラ四 東は場風
二二四(4)(4)(5)3345東東白白 →打3

どこからでも仕掛けていく手なので七対子になることは少ないので打3東が客風なら七対子も見て打(5)白は仕掛けるが、他を仕掛けるかどうかは巡目と河次第。

三四四(3)(4)223345566 →序盤:打6、中盤以降:打三

以前は打6有力としたが七対1シャンテン維持から(2)(5)引きで面子手になる打三も有力。序盤なら打6、中盤以降は(1シャンテンを維持するメリットが大きい)ので打三か。

ここから七対子1シャンテンを面子手2シャンテンに戻すのは、以下が成り立つ時であるといえる。

  • 両天秤に取った場合のロスが大きい
  • どこからでも喰い仕掛けていく手であったり、どのリャンメンターツが面子化しても面子手1シャンテンに復帰するほど変化が豊富
  • 巡目が深くない(10巡目以降はどのような手でも大抵シャンテンは維持する方が良い。)
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