1シャンテン形をパターン化すると以下のように分けられる。どのパターンもそれぞれ異なる性質(メリット、デメリット)を含むので、何を切るかによって異なるパターンの1シャンテンになる場合に比較をする上で難しいことが多い。その為、1シャンテンになった場合にどのパターンであるのかを素早く認識できるようにしておくことが重要である。
(1) 2面子形(余剰牌有) 2面子2ターツ1雀頭
(1)の特徴:テンパイする受け入れを増やさない余剰牌が存在するので受けが狭くなりやすいが、余剰牌を安牌として活用できる、余剰牌がターツ化した場合により良い手へ渡ることができるというメリットもある。
(2) 2面子形(余剰牌無)
上のように、リャンメン+リャンメントイツの形になっている場合を完全シャンテンという。
複合面子(多メンチャン)が残る形も(2)の一種である。
(2)の特徴:(1)より受けが広くなりやすい。(単騎テンパイからの手変わりを除けば)、リャンメンより待ち牌の多いテンパイになるのはの三面形以外では(2)の形からのみである。
(3) ヘッドレス形 3面子2ターツ0雀頭
上の形は2ターツとなっているが、もちろんの代わりにとなっているような、1ターツ2孤立牌の場合も(3)に含まれる。
(3)の特徴:ターツが面子化しても雀頭化してもテンパイになるので、2ターツ形であれば(2)よりも受けが広くなりやすい。但し、連続形や暗刻のない形だとターツが面子化した場合は単騎の愚形待ちになるというデメリットもある。
(4) くっつき形 3面子0ターツ1雀頭2孤立牌
(4)の特徴:一般的にターツが面子化する受けよりも孤立牌がターツ化する受けのほうが遥かに多くなるので、他のパターンよりも受け入れが広くなりやすい。但し、愚形待ちにもなりやすい。(中膨れ形等良形になりやすい形があればこのデメリットも薄くなる。)
(5) 七対子1シャンテン
(6) (5)と(1)or(2)の複合形
(7) 国士無双1シャンテン
(5)(6)(7)については手役の七対子、国士無双の項を参照すれば良い。
次回から、同一パターン同士でどの孤立牌、ターツを切るのが良いか、あるいは切る牌によって別のパターンになる場合にどちらを選ぶほうが良くなるのかについて考察していく。