2面子余剰牌形かヘッドレス形の選択

(1)と(3)との比較

1シャンテンで一一二三一二二三のような形から面子を固定すると(3)、頭を固定すると(1)になる。(他のターツに手をかける場合もある。この場合は(2)の形にとれるが便宜上この比較もここで行う。(2)と(3)の比較は次回以降も行う。)

暗刻は頭としても扱うことが出来るので頭に困ることがなく、連続形も頭が作りやすい。この為、単純な受け入れだけでなく良形テンパイの枚数でも(3)有利となる。連続形や暗刻が2つある形は更に手広くなる。

一二二三(2)(4)(5)(6)(7)11178 →打二

一二二三(4)(5)(6)(7)(8)12367 →打二

一二二三(4)(5)(5)(6)(6)12367 →打二

一二二三(6)(7)(7)(8)(9)12367 →打二

一二二三(6)(6)(7)(8)(8)12367 →打二

但し、連続形でも唯一一二二三三の形だけは通常のターツよりも頭ができづらい。この為良形テンパイの枚数で大差がつくので(3)にしない方が良い。

一二二三(7)(7)(8)(8)(9)12367 →打三

四を引いてもツモ切るので打三からで良い。

三四(1)(2)(2)(3)(3)(5)(6)(7)(8)345 →打(3)

タンヤオ、345三色もあるので打(3)(1)(2)(2)(3)(5)の形は連続形程ではないが頭を作りやすい。

七七八八九(1)(2)(3)(5)(6)(7)(8)34 →34落とし

34落とし。ピンズが伸びれば良い(3)になる。

連続形が存在しない場合

ターツが全てリャンメンの場合は、全体の受け入れでは面子固定が勝るが良形テンパイでは頭固定のほうが4枚多くなる。どちらを選択するかで迷う有名な形でもある。

一二二三(1)(2)(3)(6)(7)34578 →河次第で一三落としか打二

河次第でどちらを選択するか決める。((6)(7)78が薄ければ一三落とし、(5)(8)69が薄ければ打二。)状況無しなら単騎のテンパイになった場合に役無しドラ無しになる場合は頭固定推奨。(孤立ドラや手役絡み牌、安牌を余剰牌として持てるメリットがある。余剰牌として何を持つかは牌効率論45参照。)

(6)(7)78がドラであれば、ドラ単騎のテンパイなら即リーで悪くないので、即リーチを打てるテンパイ枚数で面子固定が有利になるので打二、面子部分がドラなら微妙、もう1枚ドラを引いたときにドラ頭の(1)に受ける手があるのでドラ無しの場合よりは面子固定有利。

一二二三(1)(1)(2)(2)(3)(3)(6)(7)78 →打二

役有りであれば単騎のテンパイになるデメリットが薄いのでやや面子固定有利か。

一方に手役が見えるならもちろんそちらを選択する。

一二二三(2)(3)(4)(6)(7)34578 →打一

一二二三(2)(3)(7)(8)(9)12356 →打二

愚形ターツがあれば良形への変化しやすさでも面子固定が有利。(二三四四のような亜リャンメン形があれば愚形ターツを払って(2)の形にする。亜リャンメン形が伸びればより良い(3)になる、(3)(4)(4)(5)のような中膨れ形の場合も、一時的な受け入れは減るが伸びればより良い(3)になるので、巡目が深くなければ愚形を払うほうが良い。)2シャンテン以下の場合も面子固定優先。例外は頭がドラの場合くらい。

(1)の時に頭が面子化して(3)になった形が明確に有利であれば、(3)への変化を狙って頭そばの孤立牌を余剰牌として抱える。(1)の方が有利なら安牌を持つほうが良い。優劣微妙なら、状況次第で(1)(3)を選択できるというメリットもあるので序盤なら抱える手もある。

連続形優先か打点優先か

一二三三六七(3)(4)(5)(6)(7)456 →打一
一 5種19枚常に良形
三 11種37枚 うち愚形3種11枚

今度は連続形がありますが、打一でタンヤオを確定させることで一方的に1翻アップします。(一応喰い仕掛けもできる。)元々の受けが広いので、和了率がそこまで落ちるわけでもありません。なのでこれは一が良いでしょう。尚、打一の後四引きは三を切ることになります。ピンズが(4)(5)(6)(7)(8)だと微妙になります。打点が必要な局面や中盤以前なら一というところでしょう。

一二三三(3)(4)(5)(6)(7)45667 →打三
一 5種18枚常に良形
三 13種42枚常に良形

連続形×2となると、受け入れに圧倒的な差がつきます。ここまで差がつけば確実に3,900点以上必要な場合でなければ打三が有利でしょう。

喰い仕掛けの場合

一二三三六七(4)(5)456 ポン中中曲中 →打一

今度は仕掛けたときに、打一は必ず良形が残る、打三は必ず愚形が残るという差があります。これなら一切りが有利です。

二四六(2)(2)(4)(5)234 チー曲768 出る(2) →スルー

二四六(2)(2)(4)(6)234 チー曲768 出る(2) →ポンもあり

どちらも鳴いたほうが受け入れ枚数は増えます。しかし、これぐらいだとツモ番を放棄することや、手牌が短くなって守備の面で不利になるというデメリットも無視できなくなります。前者は良形テンパイの枚数が2枚減ってしまうのでスルーが若干有利、後者はどちらにせよ愚形テンパイが確定なので、前者よりは鳴く手も考えられるというところでしょう。234555のように暗刻があれば鳴いても良形テンパイの枚数も増え、単騎のテンパイになっても5にくっつけば良形テンパイになるのでこれなら鳴いて打二とするのが良いです。

inserted by FC2 system