くっつき形

(4)同士の比較((2)と(4)との比較)

(4)の形は特にテンパイ枚数が多くなりやすい。受け入れが非常に広いので、終盤でなければ単純な受け入れより良形テンパイのなりやすさを重視した方が良い。四四五とあって五なり他の孤立牌を切るなりすれば(4)になる場合に打四とすると(2)(もしくはターツ1つの(3))の形になるが、受け入れが大幅に減るので、このような選択をするケースは少ない。

孤立牌がターツ化するとテンパイするので、2シャンテン以下の場合と異なり、孤立牌がターツ化して連続形やリャンカンができること自体にメリットがないことに注意。(4)の形で三七3とあれば五受けが被っているので打三か打七

二三四七(3)(4)(5)(6)(9)(9)1237 →打七

2シャンテン以下なら二三四五七の連続形になる分で七を残すが、ここでは裏目の五を引いた場合に打七として手広くなる手順があるので打七

三四五六(3)(4)(4)2345678 →打六

受け入れは打(3)が18種60枚で最大ですが、愚形テンパイも7種25枚あります。一方打六は受け入れが14種46枚、愚形は2種7枚のみです。14枚受けが減って良形は4枚しか増えませんが。ここまで手広ければテンパイしたときの良形のなり易さを優先すべきなので、打六が良いでしょう。345の三色もあります。

二三四五六七七(5)(5)(6)4456 →打4

受け入れは打(6)が14種45枚と最大ですが、やはり愚形の多さ(7種25枚)が気になります。打4なら受け入れは12種40枚、愚形は4種14枚です。先程の形ほど受け入れは減ってないので、より打4が有利といえそうです。456の三色もあります。尚、打(5)として456と567三色の両天秤に取る手もありますが、受け入れが7種23枚(いずれも良形)と極端に減るので、どうしても高い手を上がりたい場面でなければお勧めしません。

二三四五(4)(4)(5)2345發發發 →打(5)

(5)だと受け入れは15種50枚、愚形6種20枚。打二だと受け入れ12種41枚、愚形3種11枚です。今度は良形テンパイはどっちも9種30枚で変わりません。どうやら良形テンパイで差がついていた原因は、二三四五六七七二三四五六七八の3面形に原因があったようです。打二なら345の三色も一応ありますが、かなり手広い受け入れ(12種41枚)の中で、ピンポイントに2を引いて(3)でアガる(もしくはその逆)、あるいは(4)から引いて(3)でアガるケースはかなり稀です。よって打(5)で良いです。

三四四五六七八(4)(5)(5)5567 →打(4)

今度も三面形はありません。打(4)だと受け入れは13種41枚、愚形4種13枚、打5は受け入れ11種36枚、愚形3種11枚。これははっきり打(4)有利ですね。(中膨れからは頭が作りにくいので雀頭固定が有利になりやすい。)

四四五五六六七(4)(4)(5)(6)566 →打七

七は受け入れ11種37枚 愚形4種14枚、打5は受け入れ14種43枚 愚形4種14枚、打(4)は受け入れ12種38枚 愚形3種11枚です。

どれを切っても十分手広く、待ちもそこそこ良形になり易いといえます。なので、イーペーコーが確定し、三色とリャンペーコーの両天秤に取れるので最も高打点が見込める打七が良さそうです。

二三三(4)(7)(8)(9)5567白白白 →打(4)
二 12種41枚うち愚形6種22枚
(4) 10種33枚うち愚形3種10枚

上述の理論から打(4)が良さそうです。

ここまで述べたことを踏まえ、形としてパターン化してみるとこうなります。

  • 3面連続形+2面連続形+リャンメントイツ ⇒雀頭を固定せずに連続形に手をかける。
  • 連続形+単独孤立牌+リャンメントイツ ⇒単独孤立牌を切るのが有利。
  • 2面連続形×2+リャンメントイツ ⇒雀頭固定有利。リャンメントイツがカンチャントイツやペンチャントイツなら雀頭固定有利。(カンチャントイツを残しても良形テンパイになり易くならないので。)

連続形の強さは、牌効率論16で述べたとおり、二三四五六七八三四五六三四四五三四五五より弱い連続形に手をかけるのが正着です。

三四四(3)(4)(5)(6)3345678 →打3
三 16種53枚 愚形8種28枚
3 13種45枚 愚形4種15枚
(6) 12種40枚 愚形4種15枚

良形テンパイが9種30枚と多い打3が有利ですね。

三四四(3)(3)(4)(5)3345白白白 →打(3)3
三   13種42枚 愚形6種22枚
(3)3 11種37枚 愚形4種14枚

今度は打3の方が良形が3枚多く。三色目が残る引きが3種8枚、イーペーコー目が残る引きが2種6牌、打三は一盃目が残る引きが4種12牌、打(3)3の方が良さそうです。これが三色目がなければ打三が有利でしょう。(愚形でもイーペーコー確定で5,200点になれば良形2,600点より良いので。)

出典:日本プロ麻雀連盟 「雀力アップ 2008年7月の何を切る?
ドラ四
四五五五六七(4)(5)(6)(7)5667 →打6

(4)(7)引きでもリャンメンテンパイになる。

三三四r五六七45567889 →打三

(4)にする打8が手広いがタンヤオがつかないのでこれなら(2)にする打三が有力。打9もあるがメンゼンで十分テンパイできる手なのでポンテンよりはメンゼンの手広さ(578でもテンパイ)重視。余りないがこのようにリャンメン固定で多メンチャン+強い複合ターツの(2)に取れる場合で更に打点差があれば(2)にするのが有利になる。

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