今回から、他家がテンパイしていて、自分がノーテンである場合の押し引きに入ります。
他家がテンパイ確定で、自分がテンパイしていないという段階で、自分が和了する可能性は、他家が和了する可能性より低くなります。その為、この場合に取る行動として最も多くなるのはベタオリです。ベタオリとは、自分の和了は考えず、放銃する可能性を最低限に抑えるために安全度の高い牌から順に切っていく行為です。麻雀は自分があがれない局の方が余程多いのですから、ベタオリの技術が身についているかどうかは戦績に大きく影響します。
どのような牌がどれくらい安全なのか。まずはこの表を覚えましょう。(上に行くほど安全。)
完全にオリるのであれば、今テンパイしてない他家が将来テンパイする可能性を考え、共通安牌を残し、他家に通ってない牌から先に切ります。(逆に、自分のテンパイをまだ考えるのであれば将来テンパイしやすくなるよう自分にとっても不要な牌を優先する。)
同じ安牌同士でも、他家に鳴かれる可能性のある牌とない牌とでは、通常は鳴かれる可能性のある牌を優先します。何故なら、将来ロン牌になる可能性があり、他家が鳴いて他のテンパイ相手に勝負してくれることで、ベタオリ時の被ツモ率が減少することで失点の可能性が減るからです。但し、トップ目で下家が親であったり、下家が高打点の可能性の高い仕掛けをしている、流局間際でノーテン罰符を余計に取られたくない等、鳴かれることを特に避けたい局面であれば鳴かれない牌を優先します。
オリに関してはこの内容でほぼ対処できるようになります。但し、他の要素で牌の危険度に変動が起こったり、切り出す順番が変わってくるケースも多少あります。それは次回以降述べます。