今回もターツ落しについてです。
ターツを落とした時点でテンパイしていないのですから、2シャンテン以前のターツオーバーの形だったことが判ります。先にリャンメンを落としていることから、任意の数牌が孤立牌だったケースは考えづらいです。ですから、2面子完全形であり、任意の数牌がターツの関連牌であった可能性が高いです。リャンメンを先に落としているのですから、そのターツはリャンメンより上位のターツであることが判ります。よって、仮に任意の数牌をとすると、やのリャンメントイツからの切り出しが本線となります。故に−、−待ちが本命となります。(のような複合形から切った場合は異なります(この場合は−)が、と持っている可能性はやと持っているのより明らかに低いのですからレアケースになります。カンチャン落しでも若干この可能性は上がりますが、その場合は任意の数牌がターツの関連牌ではない(多面待ち残りのシャンテンや良形への変化狙いで残した連続形の一部である場合や手役絡みの場合)ケースも増えるので本線とまでは言えません。ペンチャン落しの場合は、牌効率論門前編3にあるようにターツオーバーの場合は孤立3〜7牌を残すのが普通ですので、任意の数牌が3〜7の場合は読みとして有効ではありません。
ターツ落しに関しても、ドラ含みやドラ受けのターツを落としている場合は更に強い情報になります。
ドラ受けやドラ含みの愚形ターツより優先するターツは役絡みでなければリャンメンターツになります。故にリャンメン待ち以上がほぼ確定します。更に、→の切り順のように、ドラの方から先に切り出している場合は、絡みのリャンメンでが通っているので−が本命です。からの切り出しでないケースは、一色手等の大物手で安全の為にドラを先切りしたものが挙げられます。
逆に、ドラはなるだけ使いたい牌なのですから、からを切ることは珍しくなく、→と切っていても−待ちは否定できません。
ドラ受けのリャンメン落し、例えばドラがでと落としてリーチしてきたのであれば、前回挙げたような二度受け(・)が本線になると言えます。ドラがの場合(ドラ含みのリャンメン落し)であればからの切り出しが本線です。いずれも例外は一色手等の大物手です。
→と切ってリーチの場合はどうでしょう、赤が1枚ずつのルールであれば、今度はからの切り出しも無くなります。(満貫以上確定手なら出上がり狙いでを切る打ち手もいるが、やはりレアケースである。)変則手以外で考えられるのは、赤単騎の仮テンから手変わり(のべ単や亜リャンメン、字牌単騎等)してリーチしたケースです。ドラの方を先に切っているのであれば、いよいよ変則手濃厚です。放銃したときの失点が高くなりやすいことは明らかなので、特に警戒する必要があります。