手役読み2

これまで挙げたもの以外にも、「怪しい仕掛け」に注目することで手役や待ちを限定しやすくなる場合があります。

『打姫 オバカミーコ』の馬杉の手牌
ドラ中 北は客風
(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)北北白白中中

ここから打白として北をポンして打白としました。河に白トイツが手出しで捨てられているのに客風の北をポンしているのですから、「怪しい仕掛け」になっています。ドラが中ですので、「既に中をトイツ以上で持っていて打点十分(満貫以上確定)だったので、テンパイし易さを優先して白トイツより北トイツを優先して残した」と読めます。例外は四喜和狙いで北トイツを白トイツより優先した場合がありますが、前者に比べれば遥かにレアケースであるのは明らかです。中が暗刻でなくトイツであるのならば、満貫以上にする為には他に2翻必要なので、想定され得る手役は、ホンイツ、トイトイ、チャンタ三色に限られます。

※この白落しは、(1)(4)(7)が先に入った時は効果的(白トイツ落しのリーチであれば北待ちは盲点になる)ですが、上述のように北をポンした場合は却って読まれやすくなります。北を切っての白ポンなら白のみのケースも否定できませんし、まだテンパイしてない可能性もあります。(2シャン以前の段階であれば、白から切って最終受けが北待ちになる可能性は大きく減るし、北をポンすることになって却って読まれやすくなる可能性も高くなるので、白トイツ落しの北ポンはほぼテンパイ確定。)確かに北をポンしてテンパイより(1)(4)(7)が先に入ってテンパイする可能性の方が高いので、打点に差がなければ、このような、「相手の読みの裏をかく」打ち方が有効になりますが、今回は跳満、倍満になる可能性が減ってしまうので、素直に北を切るほうが有利だと思います。

タンヤオ本線で2フーロしている相手が、423でチーして打7

役牌バックのケースもありますが、もしタンヤオであるとすれば23457からの喰い延ばしで36待ちが本線です。23の形を残したままクイタン狙いで2副露することは不安定な仕掛けになるのでレアケースであるからです。

※待ちが特定されやすくなるとしても、リャンメン待ちにしたほうが和了率は上ですので4は仕掛けるべきです。(フリテンリャンメンと愚形だとしても和了率にそこまで差がつかず、今回は出上がりが利く以上それより遥かにリャンメン有利な条件であるから。)

(9)をポンした他家が123でチーして打4(喰い替え無しなら次巡に手出しで打4

チャンタ系狙いですが、他の手役も絡んでいることが濃厚です。(他に手役がないのであれば最初の(9)ポンがかなり不安定な仕掛けになるので)役牌か三色同刻が挙げられます。三色同刻はレア役とはいえ、このような仕掛け自体もレアケースなので、実際に出来ているケースも少なくはないでしょう。

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