牌組読み

山を読むためには、他家のどの部分にどのような面子を作ろうとしているのかを知ることが必要です。その為に必要となる読みの技術とはどのようなものでしょう。実はこれも待ち読みの時と同じように、「牌の組み合わせ」で読む方法なのです。

牌の組み合わせで読むことで山読みを行う上で押さえておくべきことは以下の二点です。

  • ある牌が、順子として構成されやすい度合いを概算すること。
  • 暗刻、トイツを誰が持っているかは基本的に読めないので考えないこと。

このことより、順子として構成されにくい牌ほど山に残っている可能性が高いといえます。よって、場に出ていなければ、順子が構成されない字牌が最も山に残っている可能性が高くなります。数牌についても、4枚見えていて壁になっている牌の外側の牌が山に残っている可能性が高く、4枚見えほどではなくても、見えている内側の数牌が多ければ多いほど山に残っている可能性が高くなります。(同程度に使いづらいのであれば、原則見えていない枚数が多いほど、数牌であればより外側の牌ほど山に残っている枚数の期待値が高いといえる。)

相手が一色手やトイツ手傾向の河であると、字牌が持ち持ちではないかなどと考えがちになります。もちろん、そうでない場合に比べ持ち持ちの可能性は増えます。しかし、役牌がトイツ以上でないことを否定できないような後付けの仕掛け等、想定できる牌の組み合わせがかなり限定される場合は別ですが、例え一色手やトイツ手狙いであっても、特定の牌がトイツ以上になっていないケースをいくらでも想定できるのが普通なので、統計的な面子のできやすさにはっきり差がある以上、山に残っている枚数の期待値が大きく変わるほどではないのです。

参考文献:システマティック麻雀研究所 「「読み」の技術論

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