飛び寸前の局面

オーラス以外でも、持ち点がマイナス(0点終了のルールもある)になった人が出たらトビで半荘が終了します。その為、誰かが飛んで終了の可能性が十分に考えられる場合は、オーラスと同じような感覚で手作り、押し引きを行う場面が出てきます。ツモられても自分がトビ終了であったり、他家が飛んだうえに捲くられて終了という状況であれば、振った場合に更に順位が低下する、自分の和了の目がほぼなく流局に賭ける方がまだチャンスがあるというのでもなければ攻めるべきです。ダマでもツモるかラス目から出ればトビ終了で、リーチして和了した場合と順位が変わらず、リーチするとラス目がオリるというのであればダマが有効です。ラス目からあがると飛ばして確和了になるがどうすべきか等の、トビ寸前の他家がいる場合の対処についてもこれまで述べてきた点棒状況判断の考えが参考になると思います。

麻雀は何点リードしていても半荘が終わるまでは逆転される可能性が残っています。逆に言えば、終了した時点でトップが100%確定するので、飛ばしてトップ終了の可能性があるというのは案外大きなメリットなのです。特に、順位が低下するリスクが少ない場合や、まだ東場の早い段階であれば積極的にトビ終了を目指すのも有効です。例えば跳満ツモでラス目が飛ぶ上にトップを逆転して終了というのであれば、ダマ満貫の手は例え巡目が僅かでもリーチするべきですし、順位低下のリスクが小さければトップ以外からは見逃しで構いません。自分がトップ目であれば通常オリる機会が増えますが、ラスから出れば終了の手をテンパイしていればリーチ相手にトップ目からでも押すことも増えます。(もちろんこの場合は脇から出た場合に見逃しはしない。)

トビとは逆に天井(トップ目が55,000点以上や60,000点以上のように一定以上の点数になったら半荘終了というもの)が存在するルールもあります。これもこれまで述べてきたような点棒状況判断の考えを参考に対処していけば良いでしょう。(和了すれば天井がほぼ確定する他家のリーチに振らなければほぼ2位であるならオリる等。)

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