カンすべきかどうかも点棒状況に影響されるのでここに分類しました。(実際は牌効率や押し引きの要素も含まれます。)
カンによる恩恵を最も受けやすいのは和了に一番近い打ち手です。ですから、自分が四人の中で和了に最も近いと予想されるのであればカンすべきです。自分と同程度に和了の可能性がある他家が一人いるのであれば、カンによる打点増加のメリットが大きければカン、他家に和了される可能性の方が高いようであれば原則カンしません。カンについては何かと色々言われることが多いですが、余り複雑に考えたり、無闇に嫌ったりすることはありません。
具体的な基準を挙げると以下のようになります。
他家がテンパイしていない場合
他家一人がテンパイしている(喰い仕掛け)
他家一人がテンパイしている(リーチ) あるいは二人以上がテンパイしている
この基準を元に、点棒状況によって上方、下方修正(点棒に余裕があればカンしないケースが増え、逆なら減る)して判断すれば良いでしょう。これも余りシビアに考える必要は(特に東場であれば)ありません。余裕のあるトップでも先制リーチならカンで良いですし、僅差のトップでオーラステンパイなら1枚でもツモを増やすためにカンすべきです。逆に、点棒に余裕が無いからといってバラバラの手からカンするのは余り有効とは言えません。
カンしない場合は、4枚使いから2面子以上作るケースがないのであれば、カンするかどうかを保留せずに四枚目をツモ切るのが多くの場合有効です。保留してカン材を残そうとすると安牌を抱えている形と同じことになり、テンパイ速度で劣るからです。もちろん、他に不要な牌がある場合はそちらを先に切って構いません。
また、4枚使いから1枚切って、その後そこが雀頭になるケースがある場合は、カンすることでテンパイ形が悪くなることがあります。この場合も打点を優先するのでなければツモ切りが有効です。
ドラ
→カンしない
を1枚切れば必ず良形テンパイになるが、カンすると・・・引きで単騎のテンパイになるのでカンしない。
ドラ
→カン
をカンすると・ツモの時に愚形になるが、カン6,400点かドラ単騎満貫に受けられるので、ツモ切りで・ツモ時に切って多面待ち2,600点と遜色ない。よってこの場合はカンで良い。
上の条件を満たさない場合にカンする場合もあります。それは以下のような場合です。