メンタル・集中力を保つ為に

実戦で押し引き判断や打牌選択を高い精度で行う為には、技術の習得度、合理的判断力に加え、メンタル、集中力を保つことも重要になります。

不調時の構え方

麻雀は好不調の波の激しいゲームです。誰しも不調時はいい気がしませんし、どうしてもメンタルを保つのが難しくなります。また、不調でなくとも、その試合の勝敗が自分にとって非常に重要(大会の決勝や、ネット麻雀における段位や称号の昇降格戦)な場合は、どうしても緊張してしまい判断基準にブレが生じてしまいがちです。

不調であるとつい打ち筋を変えたくなりますが、麻雀が運の要素の強いゲームである以上、不調を理由に打ち筋を変えていてはいつまで経っても正しい打ち方にたどり着けません。”勝ったら運負けたら実力と思え”という格言もありますが、本当にこう思っているとまさに上のような誤りをしてしまうことになりかねません。

もちろん、不調で冷静さが失われると、迷った末の選択ミスや時間切れ、手拍子で打ってのミスも多くなります。本当にミスがなかったか対局後は常に牌譜を確認するようにしたいところです。時間切れについては、ツモる前に予め切る牌を想定しておくこと、手拍子のミスについては、切る牌は想定しておくが、あくまでツモ牌を確認してから打牌選択を行うことを徹底することで減らせるはずです。

メンタルを保つ方法

メンタルを保つために必要なのは、(ミスを減らすこと、技術を習得していくことの必要性を自覚し怠らないという前提のうえで)麻雀はあくまで運ゲーであると認識することです。そうすることで、重要な試合で必要以上に勝とう、負けまいとして判断を誤ったり、不運に見舞われてもよくあることとして大して気に留めることもなくなります。(麻雀において起こる事象は無数です。極めて低い確率でしか起きないことが起こると有り得ないと思ってしまいますが、極めて低い確率でしか起きず、人が有り得ないと思ってしまうような事象を他に想定することはいくらでもできます。よって、有り得ないと思ってしまうことが起こる確率は決して低くないのです。)しかし、それでもどうしても冷静さを保てないということもあるでしょう。そのような場合の対処法は一つしかありません。打つのをやめることです。

集中力を保つ方法

メンタルを保つことも集中力を維持しミスなく打つ為に重要ですが、集中すべき局面、つまり技術習得論でも述べた、戦績に特に強く影響する局面で特別集中し、そうでない場面では無駄に労力を使わないこともまた集中力の維持の為に必要です。他の作業をしながら麻雀をやるというのももちろんいけません(音楽を聴く程度であれば可だが、好きな音楽を聴きながら打つと必要以上に押してしまう傾向があるのでお勧めできない)。集中力を維持できそうにないのであれば打つのを控えたほうがよいでしょう。空腹時や満腹時、眠い時、体調が悪いときやひどく疲労している時に打つのも避けたいところです。大会等で決まった時間帯に必ず打たなければならないのであれば体調管理も怠らないようにしましょう。

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