何切る問題の考え方

何切る問題が出て論議になると、どうも何切るに対する認識を誤っていると思われる人が結構いるようなので参考までに。

  • ルール、条件が定められていればそれに従う。
  • ルールが特に定められいなければ、その何切るコミュニティにおいて最もポピュラーと思われるルールという前提で解答する。

通常であればアリアリ一発裏有りまでは書かれてなくてもそうとして解答すべきであろう。

条件が定められていない要素については、以下のように設定して考える。

  • 東1局0本場全員原点、巡目は比較的テンパイに近い手ならば中盤、遅ければもう少し早い巡目として考える。

場の状況が書かれていなければ、特に多く切られている関連牌はなく、自分が使っていない牌はどれを引く確率はどれも等しく、使っていればその分だけ引く確率は低いものとする。

  • 対戦相手にはまだテンパイ気配はなく、全員手なりで進めているものとする。
  • 解答の際に問題に設定されてない条件をどうしても設定する必要があると考えた場合は適宜注釈をつけた上で解答する。

そうすること無しに単に状況にもよるが云々と書くことには意味のないことなので不要である。(場況によるが癖になっているのか1巡目という条件がついてるのに場況にもよるが〜という頓珍漢な解答をした人もいるw。)また、極端な状況を設定することも不要である。何も設定がない場合は、”極端な状況ではない”ということは当然のことと認識すべきである。(1シャンテンの手で残りツモがなければ、最も安全な牌を切るが正解になるが、そんな状況をわざわざ場合分けして書く必要はないことは明白。)

  • 選択候補がいくつかに絞り(明らかに不利なものはここで排除)、その選択それぞれの長所と短所をまとめる。

他の打牌でも同様の長所があれば比較する際に互いに打ち消して考えることができる。結局、その打牌のみの長所(短所)が残るので、それらを改めて比較して、最終的に打牌を決定する。(このステップを心がけておかないと、自分の選ん打牌の良いところばかりを主張してしまうという誤りを犯しがちになる。)

比較”の為に必要なのは、もちろん麻雀の知識。リャンメンはカンチャンより優れているが、厳密な精確さを求めるのであれば、リャンメンのなり易さの為にこの手なら単純な受け入れを何枚まで減らしてよい等の”どれだけ優れているか”についての目安が必要になる。これの習得は困難であるが、上記のルールに則たうえで、優れた戦績を残す人を交えて検討することが大いに手助けとなるであろう。

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