8 面子の理論

8.1 面子固定選択

一二三四から打一として二三四に固定するか打四として一二三として固定するかのような選択について考える。

どちらも単純な速度では差がつかないので基本的に打点面(手役、ドラ受けや変化)で比較する。打点面に差がなければ、河の強さ(待ちの読まれにくさによるアガリ易さ)を考慮して基本は外側を切る。但し、二三四五は手牌の守備力的には打五とした方がよい(二より五が危険になりやすく、将来他家のテンパイが入ってから五を引いたときに打二とできるため)。

二二二三三四(他に頭無し)から打三か打四

打点面に差があればそちらを選ぶとして、打点面に差がなければ、他に愚形ターツがあり変化を見る(リーチをしない)のであれば愚形部分で頭が出来たときのエントツ変化を見て打三、そうでなければ二引きでカンができるように打四

8.2 面子固定と雀頭固定比較

基本牌理で述べたように原則として速度の観点から、面子、雀頭には手をつけない。しかし他に頭がなく、先に落とすパーツがない場合の一二二三から打二か打一(打三)のように、雀頭を残すか面子を残すかの選択になった場合はこの限りではない。

面子のほうが雀頭よりできにくいので、この比較になった場合は原則として面子固定が正着である。しかし(打点差はないものとして)以下の条件を満たす場合は雀頭固定が有利になる。もちろん関連牌の切れ具合によっては逆転することもあるので注意。

  • 1シャンテン
  • ターツはいずれもリャンメン以上
  • 頭のできやすい連続形ターツや暗刻がない
  • 単騎テンパイになった場合に役が存在しない

例:一二二三(1)(2)(3)(6)(7)34578 →一三落とし

一一二三(1)(2)(3)(6)(7)34578だと一一二三を残してリャンメンを落とす選択もある。一四待ちになった時に2枚少ない欠点があるが二三引きで更に広くなるメリットもある。基本は頭固定だが、場の安さや待ちになったときの強さでリャンメンを落とすこともありうることは押さえておきたい。

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