目指せ七対王者

前回の、対子の筋牌は重なりやすい(例:5が対子なら28も対子になりやすい)というセオリーは、土田浩翔プロが提唱する対子理論の一部です。

土田プロは他にも、七対子狙いの時、23344のように一盃口の形になっていると2が重なり易いということも主張されてます(2が場に見えてない前提)。

事実、今回はより明確な因果関係から、2残しの優位性を挙げることができます。

まず、34を二枚ずつ持っているので、その分2を含んだ面子を作りにくくなります。面子が作りにくい牌であれば、それだけ他家から切られやすくなります。切られやすい牌なのに切り出されないということは、山に残っている可能性が高く、ツモりやすいということになるわけです。

今回は実際にツモりやすいので、対子の筋牌より優先して残すべきと言えます。では二枚の34が自分の手牌ではなく、河にある場合はどうでしょう。

2が面子を構成しにくい牌になっていることは同じですが、一つ大きな違いがあります。

それは、「2が面子を構成しにくい牌になっている」という情報を他家も知っているということです。それを他家が知っていればより2は切られやすくなるはずですから、他家から切られないのであれば、手牌に23344とある場合よりも更に2が山に残っている可能性が高く、重なりやすいと言えるのです。

更に、切られている枚数は同じでも、34を切っている他家の数が多い方が、2が既に搭子や面子として使われている可能性が低くなるので、より2をツモりやすいことも言えます。

対子理論もあながち誤りとは言えず、理にかなったところもあると思います。

しかし、手牌が直接山に影響を与えたりすることはありません。ツモりやすい牌を残すには、自分の手牌と河から他家の手牌を推測し、他家が持っていないと予測できる牌を残すよりないのです。

inserted by FC2 system