「配牌でののような受け入れが他の牌とかぶっている端牌と、孤立した客風がある場合にどちらを先に切るべきか」
これも、客風は将来安牌になりやすいという、数牌とは異なる性質を持っているが故によく問題になります。
手牌の守備力をどの程度重視すべきかを判断するのは非常に難しいですが、私は平場の配牌の時点であれば、守備を考慮するより少しでもアガリ率を上げた方がいいと考えています。
のが有効に利用されるには、、と引いてとなった場合です。この形になる為には一手前のの形からを残す必要があります。逆に言えば、の形になっても結局が押し出されるような手牌であればを持っていてもアガリやすくならないので、守備力の差で客風を残した方が有利になるわけです。
※以下の手牌はいずれも東家配牌、ドラとする
この手は打としてツモでも打とすることになります。よって先に打とします。
今度は打としてツモは打とします。よってまだを残して打とします。
前と同じように見えますが、今度は打とします。何故ならの対子があり鳴いていける手なので、やが重なったときに鳴き易いという、“受け入れ"に関するメリットを優先したいからです。
のと客風のどちらを先に切るべきか。これ自体は些末な問題なので、どちらを先に切っても戦績にはほとんど影響はありません。ただ今回のような、部分的には有効牌(に対するや)であっても、手牌全体で見ると有効牌とはいえないものがある為に、部分的に比較した場合とは優劣が異なるケースは色々あります。そのような場合に今回挙げたような考え方を押さえておくと、精度の高い打牌がスムーズにできるようになると思います。