先日行われた最強戦で何切る検討会が行われました。今回は検討会で出題された牌姿(全6問)を題材に打牌選択について考えていきます。
ドラ
前回、
ドラ
からは良形変化よりツモのテンパイを優先して打が有力と書きました。
今回も同じ理屈で打とする手は有力です。(メンタンピンドラ1でも満貫なので、ドラ受けを残す打より3メンチャンを残す打が有力とみます)。
しかし、私は今回はターツ固定の打を推奨します。何故ならツモでカンのテンパイを逃す代わりに、テンパイ時に良形が確定するツモが(ドラ引けば打点上昇も)と変化が非常に豊富だからです。
変化が豊富なのは、マンズがという中ぶくれの形を含んでいるからです。2334や2345(4連形)はリャンメンターツをとても作りやすく、通常の3〜7の浮き牌よりはっきり価値が高いパーツです。このようなパーツがある時は例外的に受けより変化を優先することもよくあります。
では次の手牌はどうでしょうか。
@ ドラ
A ドラ
先程の手牌と同じように、両方とも打とターツ固定することでテンパイ時に良形確定する変化が豊富にできます。然し今度はいずれも三色(@は567、Aは678)が消えてしまいます。目先の受け入れと打点を両方減らしてまで変化をみることはありません。よってテンパイチャンスを優先して@は打、Aは打とします。
このように何切る問題は受けと変化を比較するものが数多くありますが、どう比較するかについて書かれた記述はあまり見ません。このコラムが少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
次回は残りの3題について取り上げたいと思います。