18分の1理論

麻雀において、相手の手を読む場合、特定の形を想定するような読み方が有効なケースは少ないということはこれまで述べてきた通りです。(大抵は想定した”特定の形”でない場合がいくらでも考えられるから)そのような場合、ある牌がテンパイしている相手にどれぐらい通っているかの目安にするうえで有効なのは、通っていないスジを数えるというものです。相手の待ちを推測する場合まずこれが基本となります。スジは各色毎に6つずつあるので、(1−4 2−5 3−6 4−7 5−8 6−9)合計18本存在します。

ここで、他家リーチに通っていないスジが12本あって、(2)が無スジだとすると、(2)で放銃する確率は1/12、2558も通っていないなら、5で放銃する確率は1/6と概算されます。

もちろん、これはあくまで目安です。実際は字牌待ちの可能性もありますし、数牌待ちでもリャンメンだけでなくカンチャン、ペンチャン、シャボ、単騎の可能性があります。なので上で求めた値は必ずリャンメンであった場合のものなので実際はもう少し放銃確率は下がります。悪く見積もってこの程度だと考えれば良いです。(悪く見積もっても勝負する方が期待値上有利と判断できれば尚更勝負で良いと判断できる。)逆に、リーチの約65%がリャンメン待ちであるので、無スジ五がリャンメン以外では当たらない牌であったとしても、低く見積もっても1/6×65/100=13/120(約10.83%)の確率で当たると言えます。(低く見積もってもオリたほうが有利ならオリるべき。)

リャンメン以外の待ちでも特にマークしたい待ち(ドラの役牌や染め手への生牌字牌、もろ引っ掛け等で特に怪しいスジ待ち)があればそれも通っていないスジに加えて計算することもできます。例えば相手がマンズの一色手のテンパイほぼ確定で、マンズの通っていないスジが4種、通っていない字牌が3種あれば、無スジ二の放銃率は1/7、両方のスジで通っていない五の放銃率は2/7と概算できます。ここから分かるように、一色手のように特定の種類の牌で待っていることが判る場合は、通っていない牌を切って放銃する確率が特に高くなるので注意せねばなりません。

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