現代麻雀技術論 - 読みの技術論８．仕掛け読み

仕掛け読み

喰い仕掛けの場合は、団子ターツが優先的に残されることから、２面子完全形になりやすいことは押し引き論でも述べました。しかし、他のシャンテン形である可能性を否定するほどではありません。今回は、喰い仕掛けをしている場合で、２面子完全形であったことが判る例を挙げます。

東風戦サドンデス。トップ３万点越で終了。

「何切る掲示板」投稿問題より

青線はツモ切りです。一目を切りたいところですが対面の仕掛けが気になります。どうするのが良いでしょうか。

をチーしての打なので、周辺が危険になることは確かです。ですが、前回述べた→の場合と違い、これだけでは２面子完全形でなかった（が余剰牌、くっつき狙いの孤立牌だった、アンコ）可能性を否定できません。オーラスこの手を和了すればトップ終了なので、これだけの条件であればを勝負したいところです。

しかし、この手が２面子完全形であった、即ちが待ちの関連牌であることがほぼ確定する情報が実は存在するのです。

Re: 無題 - 理不尽大王 2008/02/05(Tue) 12:40 No.12922

のを先切りしてまで残してるんだからほぼが待ちの関連ハイでしょ？
その上で待ちパターンを消去していったら、と何かのシャンポン以外は通らないしね。
（放縦するパターンは、純粋リャンメンとカンの２種類）

Re: 無題 - 氷室 2008/02/05(Tue) 15:09 No.12938
理不尽が言うように、ここでは残して先切りされてるのが最大のポイントですね。
わかりやすく説明すると・・・

が待ちの関連牌じゃない単なる浮き牌のケース
＋＋１面子＋頭＋ターツ＋ポン
ここから先切って残さないでしょ？って事です。

つまり、は待ちの関連牌である可能性が極めて高くそこから、消去法で待ちパターンを考えると
から切って、と何かのシャボ待ち
から切っての
この２パターン以外の待ちが考えにくいって事です。

さらに、ここでを切らなければ聴牌の取れない、取れたとしても和了目がほぼ無い、などならともかく和了枚数はたかだか２枚差ですからねぇ・・・
（放縦しちゃったら和了できないのだから、その意味で切る方が和了率高いと思われる）

「何切る掲示板」回答より

の団子ターツからを切っていることが（仕掛けているので）判ることがポイントです。をトイツで持っていたのですから、ヘッドレス形であることはまず有り得ません（を切らなければテンパイしているのだから）、そして、上に説明されている通り、が孤立牌のパターン（余剰牌含み、くっつき）も否定されます。（が手役絡みで残されているケースも、この仕掛けと河では有り得ないことも明らか）よって、２面子完全形であったことが判るのです。

２面子完全形だったとすると、２枚切れでを切っていることから、、、等が考えられます。ここで、親のが鳴かれていないことから、のケースが否定できます。故にかに絞られるので、待ちはかと何かのシャボに限定されるのです。を切ると50%程度の確率で当たる（放銃で３位に落ちる）のですから、このは切れません。よって、通っている牌を切ってテンパイを維持できる打が正着なのです。

まとめ：喰い仕掛けの団子ターツからの切り出しは２面子完全形濃厚（他の団子ターツの存在が想定できる為）