ターツ落とし1

今回から、手出しのターツ(トイツ、面子)落としに入ります。

ターツ落としの情報

  • 手出しでターツ(トイツ)を落としてきた他家は、(オリたり回したりしているのでなければ)ターツ(トイツ)はそれより上位の(少なくとも同等の)もののみを保持している。
  • ターツ(トイツ)落しをした時点でテンパイした場合、1シャンテンの形はほぼ余剰牌含み形か余剰牌無し形のいずれかで、ヘッドレスやくっつきの形ではない。(例外はヘッドレス形で二二二三から三二と落とした場合や、くっつき形で一度テンパイしたが手変わりを待ってテンパイ外しをした場合。)

読みを行ううえで、まず上記のことを抑えておきましょう。

2シャンテン以前のターツオーバーの場合やシャンテン戻しの場合であれば(面子落としは七対子で無い限りシャンテン戻し)、より上位のターツ(トイツ)がより上位の孤立牌になることも有ります。もちろん、落としたターツが価値の高いものであればあるほど、それより価値の高いターツは限られるので、より強い情報となり読みやすくなります。

以上をふまえたうえで、あるターツが落とされたことから分かる事象を挙げていきます。

ターツ別の分析

ペンチャン落とし
ターツの中で最も弱いターツなので、そこまで有効な情報になりません。内から切られた(二一の順)場合、外から切られた(一二)場合より手が整っている可能性が高いというくらいです。
カンチャン落とし
単独のペンチャンターツが存在していない(手役、ドラ絡み除く、以後のターツ落としに関しても、手役、ドラ絡みの場合は例外である)ことが分かります。カンチャンが内から(三一の順)切られた場合は、四引きのリャンメン化を考慮する必要がなかったことになるので、一三五六のような形からの切り出しでなければ、カンチャン以下のターツが既に無い、つまり、ターツはリャンメン以上のみが残っていることが分かります。なのでテンパイした場合ほぼリャンメン待ち以上になります。(ヘッドレス形だった場合は単騎の可能性もあります。)また、一三ではなく三一と切り出していることから、二五待ちであるケースは考えづらいので基本的に二(内からカンチャンを落とした場合の間の数牌)は安全になります(八が切れていれば五も)。役絡み等の例外もありますが、スジ引っ掛けより頻度が低いのでスジより安全と言えるでしょう。
リャンメン落とし
テンパイした場合ほぼリャンメン待ち以上になります。(上と同様ヘッドレスシャンテンだった場合は単騎の可能性もある。)
リャンメン待ちであることが判っているのであれば、スジや字牌では当たらないことになります。故に無スジの危険度が上昇します。1/(通っていないスジの本数)をそのまま放銃率に置き換えることができることになるのです。

ターツ落しとは違いますが、安牌(1枚切れ字牌等)を切ってリーチしてきた場合も、リャンメン以上の待ちである可能性が高くなります(愚形待ちになる可能性があるならば安牌の代わりに中張牌を浮き牌として持つのが普通であるから)。また、三一の切り出しなら二が安全になるのと同じ理由で、その前に手出しで切られた数牌の外側の安全度が高まります。


次回はターツ落としについて更に細かく取り挙げます。

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