参考文献:システマティック麻雀研究所 「読み能力模試!!」
人間の読みを超えろ! ――「麻雀研究=情報学」の時代――
2007年7月7日、とつげき東北氏によって、電気通信大学「エンターテイメントと認知科学研究ステーション」における第3回招待講演会「不完全情報ゲーム研究特集」で、掲題の麻雀研究発表が行われました。
今回はホームページ上で実施した「読み能力試験」にご協力いただいた方々(人間)の「読み」(字牌読み、チートイ読み)に対して、「コンピュータの単純なアルゴリズムでそれを超える成績を残す!」という試みの中間発表を行います。
もちろん発表するからにはそれなりの成果があるからでして(笑)、ごく単純な仕組みで、人間平均をはるかに超え、特に「字牌待ち読み」については参加者中トップの成績を残すアルゴリズムができております。
もちろんこのコンピュータ、点数状況や対戦相手の性質なんて全く見ておりません。
「とつげき東北さんのmixiの日記」より
さて、このアルゴリズムとは一体どのようなものだったのでしょうか。
これだけシンプルなアルゴリズムで、様々な要素をあれこれ加味したうえで判断する人間の「読み」を凌駕するものになるというのですから驚きです。
字牌待ち読みについても、「通っているスジ(数牌)が多い」「通っていない字牌が多い」という数え上げの読みが基本。
七対子の可能性を読むうえで特に重要な要素は、「リーチ宣言牌が単騎の待ち頃の牌かどうか」(より待ちごろになる単騎が待ちになる)である。
このアルゴリズムと今まで挙げた変則手の可能性が高いケースを読む方法は併用可能だと考えます。前に述べた と切ってリーチした場合はこのアルゴリズムでも字牌待ち、七対子であると判断しますが、というリャンメンを手出しで落としているのであるからますますその可能性が高いというように読むことが可能なのです。