反射読み

他家の牌の切り出しから山を読む方法もあります。ただ、この方法はあまり有効ではありません。精度があまり高くなく、読みが当たっていたとしてもあまり大きな効果が得られないからです。一を切っている他家が二を持っていない可能性は確かに高くなりますが、二を持っているケースもいくらでも考えられますし、他の二人については何も判りません。ただ、比較をする際に他に判断する要素がないのであれば、少しでも有利な選択ができるよう利用したほうが良いです。次の二つのことが言えます。

  • 任意の数牌を切っている他家がその周辺の牌を持っている可能性は低くなる。
  • 任意の数牌を切っている他家がそのスジ牌を持っている可能性は高くなる。

例:一三七九と持っていてカンチャン落としをする場合、一三が多く切られていたら二が山に残っている可能性は八より高くなるので一三を残す。

例:テンパイした場合の(3)(5)(7)からのリャンカン選択において、(1)(7)が多く切られていたら(4)が山に残っている可能性は低くなるので(3)を切る。将来(9)を引いて引っ掛けになりやすい((1)が少ないので)というのもある。

字牌に関しては、中盤以降は1枚切れの方が生牌より山に残っている枚数の期待値が上回るようです。生牌がトイツ以上で持たれているケースが若干増加するのと、1枚切れ字牌がトイツ以上で持たれているケースが少ない(役牌は1鳴きされることが多いため)ことが要因のようです。役牌を重ねる為に残すのであれば流石に生牌の方が良いですが(重ねても更に最後の1枚が必要なので)、七対子等の単騎選択の場合は1枚切れ字牌を選ぶほうが良いでしょう。

他にも細かいことになりますが、1枚切れの役牌同士で、上家が今切った牌が中、1巡前に切った牌が白であるならば、白の方が山に残っている可能性が若干高くなります。中は対面や下家がまだ合わせうちをしてない為に持っているケースがあるからです。

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