逆転不確定の仕掛け判断

アガリトップであったり、和了すれば逆転が確定する手の場合は、当然テンパイまで速度重視で打つことになります。では、次のような場合はどうでしょうか。

鳴いても逆転の可能性はあるが不確定(高目条件やツモ条件)になる一方、メンゼンなら(あるいは他の部分を鳴けば)どこから何が出ても捲くり手になる場合。(鳴くと片和了の形になるが、メンゼンでテンパイした場合は必ずリャンメン以上のテンパイになる場合も同様。)

高目でないと逆転できないということは、それしか待ちがない愚形テンパイをしているようなものです。ツモか直撃なら捲くれるリャンメンテンパイもどこからでも上がれる愚形テンパイの和了率に近いです。片和了のケースも同様です。高目条件や片和了は安目や上がれない方を引いてしまうと出上がりが効かなくなるというデメリットもありますが、それによる和了率の低下はそこまで気にするほどではありません。(上がれない方をツモり、尚且つその後上がれる方の牌やフリテンを解消する牌を引かず、尚且つ脇からフリテンにならなければ上がれた牌が出た場合のみ影響するので。)

これらは押し引き論で述べた、愚形テンパイを取るか取らずに手変わりを待つかという基準を用いることができます。他家のテンパイが入っていない中盤であれば平均5巡(≒牌種7種程度)程度で良形テンパイになるならテンパイに取らないほうが和了率が高くなります。よって鳴きも含めて7種ほど確実に捲くれる手になる場合は鳴かずにスルーしたほうが良いと言えます。もちろん、既に他家のテンパイが入っていたりスルーしても捲くり手が確定しない(片和了にはならないが愚形になる可能性がある)ような場合は仕掛けるべきです。

6巡目 ドラ北 トップ(子)と1,300点差の子
二二四四r五23 チー曲789 ポン中曲中中

二四ツモやポンだとツモった場合のみしか捲くれなくなる一方、三六14ツモまたはチー(8種)で逆転確定の手が入るので二四ではテンパイにとらない。

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