技術習得論

システマティック麻雀研究所 「技術的精神論」 主に技術の項目を参照。

麻雀の戦績を向上させる為の技術は様々なものがあります。(当講座では、それらの技術をカテゴリ分けすることで必要な技術が何であるかを明確にし、それらを効率良く習得できるよう試みています)が、全ての技術を短期間で習得すること、また、習得した技術の精度を一度に高めようとするのは困難です。実戦であらゆる技術について常に高い精度を保つ(ミスをしない)ことに至っては、余程の上級者であっても相当難しいことです。人はどうしてもミスをするものなのです。

ですから、技術の習得、精度の向上を目指す場合は、戦績に強く影響するものを優先し、実戦では、戦績に強く影響する技術に関するミスを極力減らすように心がけます。

どのような技術が重要なのか

重要であるかどうかの基準は二つ、”利用頻度の高さ”と”収支に与える影響の大きさ”です。利用頻度が高ければそれだけ戦績に影響することが多くなりますし、和了、放銃、最終的な順位に強く影響する技術であれば収支に与える影響も大きいと言えます。利用頻度が高く、収支に与える影響も大きい技術が、まず優先的に習得し、精度を高めていくべきなのです。(利用頻度は高いが収支への影響自体は低い技術やその逆もあります。(前者は序盤の細かい牌効率、後者は多メンチャンの見抜き方など)これらは両方満たすものよりは重要度が低いと言えます。)

特に重要な技術(カテゴリ別)

打牌選択に直接関わる技術
テンパイに近い(高打点が見込めるチャンス手なら尚更)段階における牌効率
リーチ判断
ベタオリ技術
押し引き判断
リーチやテンパイ濃厚の仕掛けにどう対処するか
点棒状況判断技術
オーラスに近い段階における(点数が僅差であれば尚更)点棒状況判断

比較的重要な技術

打牌選択に直接関わる技術
フーロ技術、フーロ判断
読みの技術
確定度が高く、収支への影響も大きい技術(仕掛けた一色手等の、高打点濃厚で待ちが特定しやすいものへの読み)

技術の精度を効率良く高める為に必要なこと

目的達成の為に必要な技術は様々なものがあるが、その全てを習得する必要が(少なくとも現時点で)無い場合は、自分の得意な分野における技術の精度を集中して高めることが(精度を高めていくうえでのモチベーションを維持しやすいという意味でも)有効になります。(予めデッキやパーティーに相当するものを組んで対戦する等、自分の好きな戦略を比較的自由に選択できるタイプのゲームがこれにあたる。)

しかし、麻雀の上達の為には、これまで挙げた全ての技術を習得し精度を高めていく必要があります。(配牌もツモもランダムな以上、常に好きな戦略がとれるわけではない。)その為、得意な分野より、自分の苦手な分野における技術の精度を集中して高めることが有効です。自分がどのような技術が不得手なのかを知る為に、できることなら長期のデータを取ることが望ましいです(東風荘や有料版天鳳は詳細なデータが取れる)。実力者を観戦することも有力な方法ですが、ただ漫然と観戦しているだけではいけません。その実力者にはあって、自分に足りないものは何なのかを見つけ(この為にもやはりデータが欲しい)、その技術に関する内容について重点的に見るべきです。

何が足りないのか、どうすれば弱点を克服できるのかが判ったら、後はひたすら打つのみです。実戦で高い打牌精度を保つ(ミスしない)為には数多く実戦をこなすことに勝るものはありません。この実戦と検討の繰り返しこそ、地道ながらも、最も効率の良い上達の為の方法なのです。

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