読みの技術論1で挙げたカテゴリに含まれない読みもあります。で述べたように戦績に特に差がつくものはそこまでありませんが押さえておくに越した事はありません。

ラグ読み

ネット麻雀で牌が切られたときにラグがかかる(一時停止する)と、それはその牌を誰かが鳴くことができることを意味します。4枚目の字牌等絶対に鳴けない牌が出てもランダムで止まるところもありますが、誰かが鳴ける場合にラグがかかった場合は鳴ける打ち手が鳴くかどうかを選択するまで止まった状態になりますから、ラグのかかる長さでランダムかどうか見抜くことは可能です。特に長めのラグがかかった場合はまず誰かが鳴けるものとみて間違いないでしょう。ラグによって手牌構成が読まれる可能性がある以上、基本的に鳴く牌が無い場合は「鳴き無し」にしておくべきです。(但し、シャンテン数の変わらない鳴きなどの見落としがちな鳴きも多いので、本当に鳴く牌が無いのかは慎重に確認すべきです。)

ラグにはポン(カン)ができる為に起こる場合とチーができる場合がありますが、情報として用い易いのは、ポン(カン)があるのでラグがかかったことが判る場合です。チーできるパターンは何通りも考えられますが、この場合はトイツか刻子(既に1枚見えていればトイツ確定)で持たれていることが確定し、情報としての強さも上だからです。

ポン(カン)ラグであることが確定する場合

  • 字牌にラグがかかる
  • 上家が切った牌にラグがかかる
  • 牌を切った他家の下家がその牌をチーできないことが明白な場合(既にリーチしていたり、染め手確定の仕掛けで染め色以外の牌が切られた時等)

また、チーができない三人麻雀であれば必ずポン(カン)ラグであるということになります。

ポンラグがかかった牌と同種の牌を、役牌や七対子狙いで重なりに期待していた場合は、既に重なる可能性が無くなったわけですからすぐに切るべきです。ラグがかかった牌を待つ愚形ターツも、既に山に良くても1枚しか残っていないことが判りますので、これも優先的に切ることになります。

ポンラグをかけた他家がラグをかけた牌と同じ牌を切ってリーチしてきたのであれば、入り目でなければその牌のソバテンが濃厚(刻子からの切り出しの可能性がないなら尚更)となります。

ポンラグがかかった牌の外側はいわばワンチャンスということになります。更に1枚見えればノーチャンスなので他家のテンパイに対し安全度が高いことが言えます。

他にも役に立つケースはいくつかありそうです。読み自体はあくまで不確定なものですが、一定の条件下では、合理的な判断によって精度の高い読みをすることも可能な場合もあります。どのような形式の読みにしろ、効果的な読みができるのであればできるだけ見逃さないようにしたいものです。

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