絞りへの対応

前回いきなり絞りについて述べたのは、押し引きを考慮するべき局面は原則誰かがテンパイしている(テンパイしている可能性が濃厚)の場合だけであることを確認したかったからです。誰もテンパイしてない状況下での押し引きという例外について述べた後、本編となる誰かがテンパイしている(自分のみ、自分と相手、相手のみ)状況についての押し引きに関して述べて行きたいと思います。

相手に対して絞るかどうかを前回述べましたが、今回は、相手が絞る(またはオリる)という理由で自分の手が進む鳴きをしない方が良いケースが存在するかどうかについて考えて行きます。

あくまで、相手に絞られる(その為に、鳴かないほうが却って和了率が高くなる)のを理由として鳴かない場合だということに気を付けて下さい。ですから、以下の場合に鳴かないのは当てはまりません。

  • 鳴くと打点が下がる(手役が消える) メンゼン時は全てこのケースに当てはまります。
  • 面子候補が不足している場合(牌効率論22-2で述べたとおりです)
  • オリ本線で仕掛けない場合

上記のケースでない場合(打点、狙える役は既に確定していて、面子候補が足りていて、その時点ではオリを考慮しない場合)で、絞られるから鳴かないという選択が最も有力になると考えられるのは、役牌バック狙いで、鳴くことで相手から見て役牌バックが確定してしまう場合です。

※役牌バックの仕掛け方については牌効率論29参照。

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